お洒落で楽しいオフィスはむしろ有害?

会議室で微笑む女性

  • 会社の社員特典が、ときに定時退社を微妙に妨げることがある。
  • そこで、ポートランドのデザイン会社Work&Coは、卓球台のような楽しい気晴らしを置かないことにした。
  • 結局のところ、従業員は年金制度や有給休暇のような伝統的な福利厚生を重視する傾向がある。

職場のお洒落な社員特典は無害なわけではない。

たしかに、無料あるいは補助付きの食事、会社のキッチンに並んでいるビール、オフィスに置かれたアーケードゲームは素晴らしく思える。それらはパティシエカラオケマシンで広く知られているお洒落なテック系オフィスの定番とも言える。

こうした取り組みは各地のオフィスデザイナーの想像力を刺激しただけではなく、他の業界にも広がっていった。

だが、職場での魅力的な社員特典に対して、批判が大きくなっている

批判する人たちは、こうした魅力的な社員特典は長時間労働につながり、ワークライフバランスを損っていると主張している。以前Business Insiderが伝えたように、カリフォルニアの多くの地域で、無料の社員食堂は地元飲食店に悪影響を与えるという声があがっている。

建築評論家のローワン・ムーア(Rowan Moore)氏はガーディアンに、企業、特に巨大テック企業は従業員が「自分の人生、肉体と精神を、昼夜を問わず差し出す」空間をますます作り出していると記した。

「その見返りが、ジム、オリンピック競技サイズのスイミングプール、クライミングウォール、バスケットボールコート、ランニングトラック、ハイキングコース、屋内サッカー場、マッサージルーム、空中庭園、パフォーマンス会場、優れたアートやグラフィック」

Fast Companyによると、デジタルデザイン&テクノロジーエージェンシーのWork&Coは、オレゴン州ポートランドのオフィスでは、完全に異なる方針を取る決定をした。Caseworkのデザイナーは、卓球台やゲーム機を避け、従来的な最先端オフィスの象徴のほとんどを取り除くことに努めた。

「我々の願いは、皆が毎日家に帰って、家族や友人と過ごし、自分の好きなことに取り組むこと、仕事ではなく。なぜなら、それがより良いデザイナーや開発者になるモチベーションにつながるから」とWork&Coのパートナー、ケイシー・シーハン(Casey Sheehan)氏はFast Companyに語った。

余分な飾りのない、基本に回帰したオフィスというアイデアは将来有望だ。特に、人は見栄えの良い社員特典をさほど重視しないという前提に立つとなおさら。

Business Insiderは以前、従業員は企業が年金制度、ヘルスケア有給休暇のような基本的な福利厚生に注力することを好む傾向にあることを伝えた

[原文:A Portland design firm purposely skipped office Ping-Pong tables and video games to get more employees to leave work on time

(翻訳:一柳優心、編集:増田隆幸)

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