シアーズCEOの最後のあがき、破綻を避けられるか

小売り大手シアーズの現金は底をつき始めている。

小売り大手シアーズの現金は底をつき始めている。

Business Insider/Jessica Tyler

  • シアーズは、破綻の瀬戸際に立たされている。
  • 米小売大手シアーズのCEO、エディ・ランパート氏は、9月24日(現地時間)に発表した提案書において、債権者に今後2年以内に返済期限を迎える約11億ドルの債務の返済条件の緩和を、取締役会に15億ドル相当の不動産と17億5000万ドル相当の資産の売却を求めた。
  • 「今、シアーズは短期的な流動性制約に直面している」と提案書は記した。
  • ここ数年、売上高が壊滅的に落ち込んでいるため、シアーズは店舗を閉鎖したり、資産を売却している。

シアーズは現金が底をつき始めており、同社CEOは破綻を避けようと走り回っている。

シアーズのCEO、エディ・ランパート(Eddie Lampert)と同氏のヘッジファンド、ESLインベストメンツは9月24日(現地時間)、同社に短期資金を注入し、債務返済の期限を先延ばしにする提案書を発表した。

具体的には、債権者に今後2年以内に返済期限を迎える約11億ドル( 約1200億円 )の債務の返済条件の緩和を、取締役会に15億ドル相当の不動産と17億5000万ドル相当の資産の売却を求めた。

「今、シアーズは短期的な流動性制約に直面している」と提案書は記した。

ウォール・ストリートのアナリストたちは以前からシアーズの破綻を予測してきた。同社はランパート氏から借り入れを行い、価値のある不動産を売却し、そして自らを少しずつ切り売りすることで破綻をなんとか免れてきた。

しかし、大規模な店舗閉鎖の中、売上高は急落を続け、選択肢はなくなりつつある。

同社は過去5年間で、店舗数を半分以下にまで削減した。2013年の店舗数は1980店、2018年5月5日時点での店舗数は894店となった。

また従業員の削減も続けている。2017年、同社は計500人以上を2回に分けて削減したばかりだが、2018年、本社オフィスを中心に約420人を削減した。

イリノイ州ホフマン・エステイツにある本社と近隣のサテライト・オフィスの従業員数は、2015年には5444人だったが、4250人未満になったと同社は2017年に発表した。

ESLインベストメンツの社長、クナル・S・カムラニ(Kunal S. Kamlani)氏は、ランパート氏の提案書は、シアーズの業績を好転させ、収益力を回復させるための時間を与えるものだと声明で述べた。

「投資家の幅広い参加を歓迎する。また、シアーズの取締役会と他の利害関係者には、我々の提案への速やかな協力、あるいは合理的な代替案を提案をお願いする」

[原文:Sears' CEO is making a last-ditch effort to avoid bankruptcy (SHLD)

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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