バナナを1本ずつ約20円で売る米大手スーパー、その理由は?

トレーダー・ジョーズの売り場に並べられたバナナ

米大手スーパー「トレーダー・ジョーズ」は、バナナを量り売りではなく、1本ずつ売っている。

Jessica Tyler/Business Insider

他のほとんどの食料品店とは違い、トレーダー・ジョーズ(Trader Joe's)はバナナを1本19セント(約20円)で販売している。量り売りはしていない。

だが、昔からこうだったわけではない。他のほとんどの店と同じように、トレーダー・ジョーズもかつてはバナナを量り売りしていた。店には秤がないので、倉庫から出荷する前にバナナの重さを量り、小さなプラスチック袋に4、5本入れて販売していた。

トレーダー・ジョーズの従業員が同社の秘密を明かしていくポッドキャストで、同社CEOのダン・ベイン(Dan Bane)氏は、何年も前に、高齢者施設の近くにあった店にいた時の出来事を語った。

1人の女性がバナナ売り場に近づき、バナナの袋をすべて手に取ったにもかかわらず、買い物かごに入れずに立ち去った。

ベイン氏はその時のやり取りをポッドキャストで語った。

「私は彼女に声をかけた。『差し支えなければ教えてください。あなたがバナナを手に取ったところを見かけました。しかし、買い物かごに1袋も入れなかったのはなぜでしょうか?』と。彼女の返答はこうだった。『私は4本目のバナナを食べるまで、生きていられないかもしれない』」

その日を境に、ベイン氏によるとトレーダー・ジョーズはバナナを1本ずつでしか売らないことに決めた。以来、1本わずか19セントで販売している。

トレーダー・ジョーズのポッドキャストは、マーケティングディレクターのタラ・ミラー(Tara Miller)氏とマーケティングプロダクト担当バイスプレジデント、マット・スローン(Matt Sloan)氏がホストを務めている。

ポッドキャストでは、同社の製品や価値、沿革、従業員を「クルー・メンバー」と呼ぶ理由、安さで有名な同社のワインなどを取り上げている。


[原文:Trader Joe's CEO reveals the unusual reason it sells bananas individually for 19 cents

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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