なぜ、ドナルド・トランプは、アメリカ合衆国大統領に当選したのか——。21世紀の世界史で、間違いなく繰り返されるこの問いに挑むのは、突撃アポなし取材で知られるお騒がせドキュメンタリー映画監督、マイケル・ムーア氏。
そのムーア監督の最新作が「華氏119」です。11月の米中間選挙に合わせて、急遽日本でも11月2日からの公開が決まりました。今回、Business Insider Japanでは読者の方を先行試写会にご招待します。ぜひ一緒に見て、「トランプのアメリカ」について議論できればと思ってます。
アポなし突撃取材のお騒がせ映画監督マイケル・ムーアが、アメリカ史上最大級の問題児、ドナルド・トランプ大統領誕生の真実に迫る最新作「華氏119」が、やってくる。
ⓒPaul Morigi / gettyimages
1999年に発生したコロンバイン高校銃乱射事件を題材にした「ボウリング・フォー・コロンバイン」、アメリカ同時多発テロ事件でジョージ・W・ブッシュ政権を批判した「華氏911」などで知られる、ムーア監督。その最新作「華氏119」では、単なるトランプ批判に止まらない、アメリカ社会に立ちはだかる現実に、トランプ支持派にも反トランプ派にも、真正面からぶつかり、期待通りの体を張った取材で斬り込んでいる。
予告編動画はこちら。
ムーア監督は、トランプ氏とヒラリー・クリントン氏が激しい選挙戦を繰り広げた2016年のアメリカ大統領選で、トランプ氏の当選を「予告」したことでも知られる。ラストベルト(錆びついた工業地帯)と呼ばれる、イリノイ、インディアナ、ミシガン、オハイオ、ペンシルバニアなど五大湖周辺の州をまたがる、かつての大工業地帯からの支持をトランプ氏がつかんだことに注目していた。
2018 Midwestern Films LLC 2018
最新作の「華氏119」は、痛烈なブッシュ政権批判をした「華氏911」を当然、意識したタイトルだ。華氏911は、2001年9月11日に発生した、米同時多発テロ事件からとったもの。一方、今回の「華氏119」は、トランプ氏の大統領選当選が判明した、2016年11月9日を示している。
当然、「華氏119」も強烈なトランプ批判を予測させるものだが、最新作は単なる批判から、さらに一歩、踏み込んでいることも注目だ。
「なぜ、トランプ大統領が生まれたのか」という、アメリカ社会の構造、人間の選択の現実に迫るものとなって、私たちに「現代を、どう生きるか」を、問いかけてくる。
Business Insider Japanでは、「華氏119」の日本版特別試写会&朝日新聞者記者で元ロサンゼルス特派員の藤えりかさんによるトークイベントを、10月24日夜に開催。読者の方50人をご招待します。ふるってご応募ください。
■イベント概要
- 日時:10月24日(水)18:30〜21:00(18:00開場)
- 場所:ギャガ本社試写室(東京都港区南青山2-22-18 TYビル1F)
1部: 「華氏119」特別試写会
2部:朝日新聞社記者、元ロサンゼルス特派員の藤えりかさんによるトークセッション(モデレーター:Business Insider Japan統括編集長の浜田敬子)
藤えりかさん:朝日新聞経済部や国際報道部、ロサンゼルス支局長などを経てbe編集部兼GLOBE編集部。世界の映画人へのインタビューを通して世界情勢に斬り込む「シネマニア・リポート」をウェブ版「GLOBE +」に連載。著書に『なぜメリル・ストリープはトランプに嚙みつき、オリバー・ストーンは期待するのか』。
※応募者多数の場合は抽選にさせていただきます。