テスラのCEOイーロン・マスク氏。
Mario Tama/Getty Images
- イーロン・マスク氏は9月30日(現地時間)、テスラ(Tesla) の従業員に対し、全社メールで「(テスラは)収益を上げられるようになるまで、非常に近いところまで来ている」と述べた。
- マスク氏は8月、投資家に対し、テスラは第3四半期には採算が取れるようになるだろうと話していた。テスラが黒字を記録した四半期は、過去2度のみだ。
- マスク氏は2000万ドル(約22億8000万円)の罰金を支払い、米証券取引委員会(SEC)との和解が成立している。同氏は「虚偽および誤導」によってテスラの株価に影響を与えたとして、SECに提訴されていた。
イーロン・マスク氏は9月30日、テスラの従業員に対しメールで、この四半期も「あと1日、ものすごくハードな1日」を残すばかりで、テスラは「否定派が間違っていたことを証明し、収益を上げられるようになるまで、非常に近いところまで来ている」と述べた。
マスク氏は8月、決算報告の中で投資家に対し、テスラは第3四半期には採算が取れるようになるだろうと話していた。同社はこれまで、通年で黒字化したことはなく、黒字を記録した四半期も過去に2度のみだ。
マスク氏が送ったメール(全文)がこちら:
From: Elon Musk
Sent: Sunday, September 30, 2018 1:08:45 AM
To: Everybody
Subject: One more day of going super hardcore and victory is ours!!
We are very close to achieving profitability and proving the naysayers wrong, but, to be certain, we must execute really well tomorrow (Sunday).
If we go all out tomorrow, we will achieve an epic victory beyond all expectations.
Go Tesla!!!
Thanks for all your hard work,
Elon Elon
このメールが送信されたのは、マスク氏が2000万ドルの罰金を支払い、SECとの和解が成立した直後のことだ。SECは9月27日、テスラに関するツイートは「虚偽および誤導」だった疑いがあるとして、マスク氏を提訴していた。
SECはマスク氏が株価を操作するために、故意にテスラに関する誤った情報を拡散したと非難した。マスク氏は8月、「資金は確保した」として、1株あたり420ドルでテスラを非公開化するとツイートしていた。実際には資金は確保されておらず、このツイートから数週間後、テスラは非公開化を撤回した。
和解の一部として、マスク氏は少なくとも3年はテスラの会長職を退くことになる。ツイッターの使い方も含め、マスク氏と投資家のコミュニケーションのあり方についても監督が強化される。
マスク氏が送ったメールについて、Business Insiderはテスラにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
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(翻訳、編集:山口佳美)