記者会見をするトランプ大統領(2018年9月26日、ニューヨーク)。
AP Photo/Mary Altaffer
- アメリカのシークレット・サービスは10月1日(現地時間)、トランプ大統領宛ての不審な郵便物を発見したと報じられている。
- 不審物はホワイトハウスには持ち込まれていないという。
- 直前には、国防総省(ペンタゴン)の幹部宛てに少なくとも2通の不審な郵便物が見つかっていて、猛毒のリシンが検出されていた。
アメリカのシークレット・サービスは、トランプ大統領宛ての不審な郵便物を調べているという。
中に何が入っていたかは明らかになっていない。シークレット・サービスによると、ホワイトハウスには持ち込まれていない。
シークレット・サービスは「事実上」この件について、これ以上の詳細を公表していないが、「この問題を徹底的に調査するため、捜査当局と取り組んでいる」ことを認めている。
「大統領もしくはシークレット・サービスの保護対象者に向けられた全ての脅威を深刻に受け止め、徹底的に調査する」とシークレット・サービスは述べている。
直前には、少なくとも2通の不審な郵便物が国防総省の幹部宛に見つかっていて、CNNによると猛毒のリシンが検出された。ペンタゴンの広報担当は2日、Business Insiderに対し、防護局がペンタゴンの外にある施設で郵便物を検査していたところ、「不審な物質」を発見したと語った。
郵便物はジェームズ・マティス国防長官と、アメリカ海軍制服組トップのジョン・リチャードソン作戦部長に宛てられたもので、広報担当によると、郵便物は「隔離」されていて、ペンタゴンのスタッフに危険はないと言う。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、化学物質のリシンは「通常の条件下では安定した物質」 で、粉状、霧状、粒状のものがある。トウゴマの種子から抽出され、噛んだり飲み込んだりすると被害が出るという。
[原文:The Secret Service is investigating a suspicious envelope addressed to Trump]
(翻訳、編集:山口佳美)