ニューヨークで、トイザらスに対する抗議活動を行う人たち。
Organization United for Respect
- アメリカのトイザらスの元従業員の一部は、トイザらスが自らの"倒産"を"休暇"に結びつけたことに怒っている。
- トイザらスは6日(現地時間)、同社のマスコット"キリンのジェフリー"がスーツケースを持ったイラストをツイッターに投稿、ジェフリーが世界旅行から帰ってきたとつぶやき、ブランドの再スタートを示唆した。
- 元従業員からは、職を失った従業員を助けるためには資金を出さずに、会社の投資家は倒産によって儲けているとの批判の声も聞かれる。
アメリカのトイザらスは先週末、同社のマスコット"キリンのジェフリー"を使ったツイートで、ブランドが復活する可能性を示唆した。
「この数カ月、世界中を旅していたジェフリーが戻ってきた。そして今、全ての年齢の子どもたちのために、再び自由に活動する準備ができた」
トイザらスが復活するかもしれないとのニュースは、トイザらスの知的財産を所有するジェフリーLLC(Geoffrey LLC)がプレスリリースで、既存の債権者らが同社の資産を確保するだろうと発表した後に出てきたものだ。
トイザらスの元従業員の中には、この計画と、会社のマスコットが長期休暇に出かけていたというツイートを激しく批判する人もいる。同社は2018年1月、アメリカ国内の全ての店舗の閉店を発表し、3万1000人あまりの従業員が影響を受けた。その衝撃は大きく、8月のアメリカの雇用統計にも響いた。
「会社は、ジェフリーがバケーションに行っていたと言っている。わたしたちはもちろん、休暇になんて出かけられていない」
トイザらスで7年働いていたサラ・ウッドハムス(Sarah Woodhams)さんはワシントン・ポストに語った。
同紙はアドボカシー・グループ「Rise Up Retail」を引用し、トイザらスは元従業員への退職金、合計7500万ドル(約84億円)をまだ払っていないと報じている。
[原文:Toys R Us is hinting at a post-bankruptcy revival and some former employees are not happy about it]
(翻訳、編集:山口佳美)