Chip Wilson
- ルルレモン(Lululemon)の創業者チップ・ウィルソン(Chip Wilson)氏は、現実になる前に数年後のトレンドを当てるエキスパートだ。
- エクササイズのための服装がファッション・トレンドになると言ったウィルソン氏の予想は、今では「アスレジャー」として知られている —— ジムの外で着用される、運動のためにデザインされたアパレルだ。
- そんなウィルソン氏に、次のトレンド予想をBusiness Insiderが尋ねると、同氏は、全てがからだにぴたっとフィットするスパンデックスを着ているだろうと語った。
- アップルウオッチ(Apple Watch)などのテクノロジーから「生体データが手に入るようになり、将来、誰もが素晴らしい体型を手にしているだろう」とウィルソン氏は言う。
ルルレモンの創業者チップ・ウィルソン氏は、現実になる前に数年後のトレンドを当てるエキスパートだ。
1990年代後半、ウィルソン氏はヨガが大人気エクササイズになると予想した。そして、ジムの外でエクササイズのためにデザインされた服を着る、今では「アスレジャー」として知られるファッション・トレンドが来ると予想していた。
この先見の明があったからこそ、ウィルソン氏は強い信念を持って黒のストレッチの効いたパンツを開発し、ルルレモンは今やその価値180億ドルとも言われる、女性向けアパレル大手になったのだろう。
そこで、Business Insiderはウィルソン氏に、次に来るであろう大きなトレンド予想を尋ねた。
ウィルソン氏は、生体データを提供するアップルウオッチやその他のテクノロジーが、わたしたちが何を着るかを決めるときに大きな役割を果たすだろうと語った。
「生体データが手に入るようになり、将来、誰もが素晴らしい体型を手にしているだろう」と同氏は言う。「衣服は、オリンピックのように、全てがからだにぴたっとフィットするスパンデックスのようになっているだろう」
さらに、テクノロジーを使って、服の色を変えることすらできるようになっているかもしれないと言う。
「アプリを開いて、好きな色を選べるようになるだろう」
最終的には、人間は自身の腕にテクノロジーを埋め込み、生体データや健康を維持するのに何が必要かの詳しい情報を継続して受け取るようになるかもしれないと、ウィルソン氏は言う。
そして、これが現実になるのは15年後の話だと同氏は語った。
ウィルソン氏は、未来に関する自身のアイデアが多少クレイジーに見えることを自覚していると言う。しかし、これこそがまだ存在しない未来の世界を想像することの本質だと同氏は言う。
「(自身のアイデアは)常に現在と衝突する。特に変化を嫌う人たちにとって」
(翻訳、編集:山口佳美)