【更新】10月19日予約開始、安くて高性能「iPhone XR」を理解する5つの特徴

iPhone XR

日本ではiPhone XRは10月19日16時01分から予約開始、26日に一斉に販売を開始する。

出典:アップル

iPhone XSシリーズから遅れること1カ月、10月19日(金)16時01分から、アップルの最新スマートフォン「iPhone XR」の予約がはじまる。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの国内3キャリアのほか、アップルが販売するSIMロックフリー版も同日に予約開始、発売は翌週10月26日だ。

iPhone XRの予約告知

家電量販店などの店頭では、iPhone XRの予約の告知が既に始まっている。

撮影:小林優多郎

9月に発売したフラグシップ機である「iPhone XS」「iPhone XS Max」はすでに発売中だが、XS/XS Maxは全モデルが10万円を超える高価格な端末になっている。

一方、XRは最も安い64GB版に限ればキャリア版・SIMフリー版ともに10万円未満のモデルもあり、「コストパフォーマンス重視で、XRを買おうか」と考えている人もいるだろう。

金曜の予約開始の前に、iPhone XRの注目すべき5つの特徴をまとめた。

1. 価格が手頃、「10万円以下で買える」魅力

ある意味、XRの最も魅力的な特徴は、そのコストパフォーマンスの高さだ。

10月15日時点の各販売チャネルのiPhone XRの端末価格は以下のとおり。

キャリア版はSIMフリー版と比べるとやや高めだが、XS/XS Maxには10万円を切るモデルが存在しなかったことを思うと、XRにはSIMフリーなら64GBと128GB、キャリア版なら64GBと、大台以下で買える選択肢がある。

編集部より:KDDIがiPhone XRの価格を公開したため、記事をアップデートしました。(2018年10月15日15時05分)

01-iPhoneXR64

作成:Business Insider Japan

02-iPhoneXR128

作成:Business Insider Japan

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作成:Business Insider Japan


2. ディスプレーはXシリーズ唯一の「液晶」

iPhone XRの画面

iPhone XRの画面はXS/XS Maxとは少し違う。

出典:アップル

デザイン以外でXRとXS/XS Maxの最大の性能差は「ディスプレー」と「背面カメラ」の2つだ。

ディスプレーについては、XRが液晶なのに対し、XS/XS Maxは有機ELを採用している。どちらもデジタルシネマ向けの広色域な表示が可能だが、コントラスト比はXRが1400対1で、XS/XS Maxが100万対1と、XS/XS Maxはより表現力を追求したモデル。解像度はXRが326ppi、XS/XS Maxがともに458ppiと肉眼ではわかりにくいだろうが精細さも異なる。

ただし、新製品発表会の記事にもあるとおり、「ディスプレーも解像度など『スペックの差』ほど見劣りするものではない」という見方もあるとおり、「最上位機種でなければ」という人には、XRは十分に高性能な最新端末といえる。

3. XRの背面カメラはシングルレンズ仕様

iPhone XR Main Camera

iPhone XRは正面はTrueDepthカメラだが、背面はシングル構成。

出典:アップル

背面カメラについては、XS/XS Maxが広角と望遠の2つのレンズを搭載しているのに対し、XRは広角側の1つだけに限られている。

望遠レンズがないため2倍の光学ズーム機能は、XRでは使えない(最大5倍のデジタルズームは可能)。

さらに細かな違いだが、XS/XS Maxでは使える5つのポートレートライティングモードの内、XRでは「ステージ照明」「ステージ照明(モノ)」の2種類が使用不可だ。

4. ニューラルエンジン搭載チップや顔認証カメラは標準装備

最新iPhone スペック比較表

作成:Business Insider Japan

とはいえ、心臓部であるチップセットは「A12 Bionicチップ」、正面には顔認証機能に使える「TrueDepthカメラ」は3モデル共通で搭載されている。ワンランク上の画面の美しさやカメラの光学ズーム、ポートレートライティングモードに魅力を感じないのであれば、XRのスペックでも十分に満足できるだろう。

5. REDもある6色のカラバリ

iPhone XRのカラーバリエーション

6色の豊富なカラーバリエーション。

出典:アップル

逆にXS/XS MaxにはないXRだけの特徴もある。それが「6色のカラーバリエーション」だ。

カラーバリエーションはXRを選ぶ上で最も魅力に感じ、選ぶのに悩むポイントだろう。それぞれの深みのあるカラーは7層にもわたる着色プロセスによって実現されており、前面背面ともにグラスで覆われているおり質感も高い。

なお、6色のうち1色は今までタイミングが遅れて販売されてきた(PRODUCT)REDで、アップルはその売上金の一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に寄付する。

iPhone XS並みの性能が10万円以下で手に入る

XS/XS Maxとは細かな違いがあるものの、デザインには独特の特徴があるほか、心臓部の処理能力は、XSと共通の「A12 Bionic」だ。最新世代の処理性能で実現される「高品質な、ゲームやAR体験」「Face IDとApple Payを用いたキャッシュレス決済」など、XS/XS Maxと比べて安い価格で手に入るのは大きな魅力といえる。

特に、2年しばりの買い替え周期にあたる、iPhone 7世代の機種を利用している人なら、買い換え検討は十分にアリな機種だ。

(文・小林優多郎)

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