エンブラエル プラエトル600
Embraer
- エンブラエルのプライベートジェット「Praetor 500」「Praetor 600」が2018年10月14日(現地時間)、フロリダ州オーランドでワールドデビューした。
- Praetor 500/600は、それぞれ同社の中型サイズのプライベートジェット「レガシー450」とスーパー・ミッドサイズの「レガシー500」がベース。
- 価格はPraetor 500が1699万5000ドル(約19億円)から、Praetor 600が2099万5000ドル(約23億5000万円)から。
- オプションの内装「ボサノヴァ」は75万ドル(約8400万円)。
エンブラエル(Embraer)はフロリダ州オーランドで新型プライベートジェット2モデル、「Praetor 500」「Praetor 600」を発表した。同社の中型およびスーパー・ミッドサイズにおける新型機となる。
「Praetor 500とPraetor 600は、起業家、パイオニア、イノベーターのための画期的な航空機」とエンブラエル・エグゼクティブ・ジェット(Embraer Executive Jets)の社長兼CEO、マイケル・アマルフィターノ(Michael Amalfitano)氏はプレスリリースで述べた。
Praetor 500/600は完全な新規開発というわけではなく、Praetor 500はレガシー450が、Praetor 600はレガシー500がベースとなっている。
Praetor 500/600の最大の改良点は航続距離。Praetor 500の航続距離は3740マイル(約6000キロメートル)、Praetor 600は4500マイル(約7200キロメートル)となった。
「レガシー」の名前を残さない決断を行ったのは、レガシー450/500、Praetor 500/600のようなビジネスジェット専用モデルと、レガシー650のような商用機モデルを差別化する取り組みの一環と同社インテリア・デザイン担当バイス・プレジデントのジェイ・ビーバー(Jay Beever)氏はBusiness Insiderに語った。
古代ローマの高官の役職名にちなんで、Praetorという名前は、このプライベートジェットがオーナーの究極の召使いとなることを表すために選ばれたとビーバー氏は語った。
興味深いことに、Praetor 500/600はベースとなったレガシー450/500を置き換えるわけではない。レガシー450/500は、機能アップした新型機を必要としない顧客向けに引き続き販売される。
Praetor 500/600にはビーバー氏と彼のチームが、ブラジルのビーチの魂と美しさからインスパイアされた「ボサノヴァ(Bossa Nova)」という名の特別仕様の内装がオプションとして設けられた。
Praetor 500/600とボサノヴァを詳しく見てみよう。
エンブラエルの新しい中型プライベートジェット、Praetor 500。
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スーパー・ミッドサイズのPraetor 600。
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Praetor 500の航続距離は約3700マイル。ベースとなったレガシー450より300マイル長くなった。
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Praetor 600の航続距離は約4500マイル。レガシー500より約900マイル長い。
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飛行距離が伸びたのは、航空力学的により効率化したウィングレットと燃料容量の増加の結果。
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どちらもハネウェル HTF7500Eターボファンエンジン2基を搭載。
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乗客数:Praetor 500は7~9人、Praetor 600は8~12人。
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Praetor 500/600には、同社インテリアデザイン担当バイス・プレジデントのジェイ・ビーバー氏が「ボサノヴァ」と名付けたオプションの内装が用意されている。
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ビーバー氏によれば、ボサノヴァはブラジルのビーチのスタイルや美しさにインスパイアされた。
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例えば、座席のステッチはリオデジャネイロのイパネマ・ビーチにある石の遊歩道をイメージした。
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シルクとウールのカーペットは「どこまでも穏やかな海で、波に明るい光が反射している様子を表現した」とビーバー氏は語った。
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収納式のテーブルはカーボンファイバー製。
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座席はベッドになる。
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ギャレーは、カーボンファイバーとストーン。
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コックピット。
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Praetor 500は1699万5000ドル(約19億円)から、Praetor 600は2099万5000ドル(約23億5000万円)から。
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ボサノヴァの内装は75万ドル(約8400万円)のオプション。
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(翻訳:Makiko Sato、編集:増田隆幸)