撮影:Nieuwland Photography / Shutterstock
新天皇即位にともない、2019年のゴールデンウィークが10連休になる。政府の発表後、Twitterには歓迎する声の一方で、「死ぬ」などのネガティブな反応も多く見られた。
発表によると、新天皇の即位日は5月1日で、安倍首相はこの日を1年限りの祝日と表明、これによって4月30日と5月2日も休日になるため、一気に10連休だ。
作成:Business Insider Japan
Twitterを分析するユーザーローカルによると「10連休」という単語は発表があった10月12日に急上昇、1日のツイート件数は6万6000件を超えた。ツイート数は10月9日から15日までで、10万5600ツイートにものぼっている。
喜びの一方で「非正規に死ねというのか」
ツイートの内容を分析してみると、「良い」「休む」などのポジティブな反応もある一方で、「死ぬ」「サービス業」「忙しい」「混む」「恐ろしい」などの言葉も見つかる。
同サービスの「ポジネガ分析」を見てみると、ポジティブなツイートが8%、ネガティブが5.1%(残りが中立)。なお、つぶやいている人の約8割が20代〜30代だった。
10月9日〜15日の間で、「10連休」という言葉ともに主につぶやかれているキーワードは以下だ。
ユーザーローカルのツイッター分析より。「10連休」という言葉とともに発言されているキーワード(10月9日〜10月15日)。
出典:ユーザーローカル
「10連休」とともにつぶやかれた言葉をポジティブとネガティブに分類したもの(10月9日〜10月15日。)
出典:ユーザーローカル
実際にツイートを見てみると、ネガティブな反応には「サービス業は10連休でも休めないから大変」「非正規社員は連休後から給料がごっそりなくなる」などの仕事上の不安を訴えるものが多い。
ブラック企業の実態に詳しい新田龍さんは、10連休で「嬉しい人→カレンダー通りに休めるホワイトカラー正社員」「大変な人→サービス業やインフラ関連の人、時給や日給で働いている人…」などとつぶやいている。
また「みんなが一斉に休みを取ると、混雑や宿泊費の高騰が予想されるので、自分で休みを決めたい」という意見もある。病院関係者からは手術や検査ができない期間の長期化を心配する声もある。
Twitterではすでに「航空券の値段が上がっている」とのつぶやきも散見された。
安倍首相は10月12日の式典実施連絡本部で、「天皇陛下の御退位は約200年ぶりのことであり、憲政史上初めての出来事。関連する式典は、正に時代の節目を彩る式典となる」と述べている。
(文・写真、西山里緒)