シアーズの会長、エディ・ランパート氏。
AP
- アメリカの小売大手シアーズ・ホールディングス(Sears Holdings)は15日朝(現地時間)、連邦破産法11条の適用を申請した。
- アメリカを象徴する小売業者は、年内に142店舗を閉店する。エディ・ランパート氏はCEOを辞任するが、会長職にはとどまると言う。
- 株価は23%以上下落し、0.28ドルと史上最低を記録した。
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シアーズ・ホールディングスは15日朝、連邦破産法11条の適用を申請した。これを受け、同社の株価はこの日、23%以上下落し、0.28ドルと史上最低を記録した。
アメリカを象徴する小売業者は2014年から売り上げが半減していて、年内に142店舗を閉店すると発表した。CEOのエディ・ランパート氏は辞任する。ただ、同社の会長職にはとどまると言う。
「ここ数年、我々はその資産価値を解き放ち、ビジネスを転換させようと熱心に取り組んできた」と、ランパート氏は15日のプレスリリースの中で述べた。
「進展はあったが、我々が望んだような結果には至っておらず、会社の差し迫った流動性のニーズへの対応は、採算の取れる、より競争力のある小売業者になろうとする我々の努力に影響を及ぼした」
シアーズの株価は2007年の約122ドルをピークに、同社が個人消費の変化やeコマースの台頭などに苦戦する中、ほぼその価値の全てを失った。
Markets Insider
[原文:Sears craters after filing for bankruptcy (SHLD)]
(翻訳、編集:山口佳美)