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防水&LTE対応の新型「Kindle Paperwhite」発表 ── アマゾンが見る日本の電子書籍市場の伸びしろ

Kindle Paperwhite

アマゾンは同社の電子書籍端末シリーズの中でも売れ筋の「Kindle Paperwhite」をアップデートする。

出典:アマゾン

アマゾンは日本時間10月16日、新しくなった同社の電子書籍端末「Kindle Paperwhite」を世界で同時発表した。

新型のKindle Paperwhiteは、IPX8相当の防水性能やKindleシリーズ初めてのLTE(4G)のモバイルネットワークに対応しつつ、前世代機より薄型・軽量化を実現した。

価格と出荷時期は以下の通りだ。

  • 8GB・Wi-Fiモデル …… 1万3980円(税込)、11月7日予定
  • 32GB・Wi-Fiモデル …… 1万5980円(税込)、11月7日予定
  • 32GB・Wi-Fi+4Gモデル …… 2万2980円(税込)、12月13日予定

※ Wi-Fiモデルについては広告つきモデルを用意。ロック解除に広告が表示される代わりに、端末が2000円(税込)引き。

実はいたって好調な専用端末の売り上げ

清水文弥氏

アマゾンジャパン Amazonデバイス事業本部 Kindle, Fire Tablet, Accessories事業部 事業部長の清水文弥氏。

アマゾンの電子書籍専用端末であるKindleシリーズは、2012年10月に日本上陸、その後今回アップデートされる「Paperwhite」や「Paperwhiteマンガモデル」「Voyage」「Oasis」といった複数のモデルが日本で展開され続けてきた。

しかし、紙に近い表示で目に優しい、Kindleのような電子ペーパー端末は、日本においてとても“流行の端末”と言えるほどの勢いはないように見える。

現在日本では、Kindleを除いて1年以内に新製品が出ている電子書籍用端末は、楽天が販売するKoboシリーズだけ。ソニーやシャープ、東芝などの同様の個人向け端末については“事実上の撤退状態”となっているからだ。

日本でのKindleシリーズ

アマゾンは国内メーカーに比べて積極的に電子書籍端末をリリースし続けている。

では、なぜアマゾンは下火に思える電子書籍端末を売り続けるのか。アマゾンジャパンでKindle事業を担当する清水文弥氏は「個人向けの電子書籍端末の需要はまだまだある」と答えている。

実数は明かされなかったものの、清水氏によるとKindleシリーズの販売台数は年々ゆるやかに増え続けており、直近では7月に行われた年に1回の会員向けセール「Amazon PrimeDay」でも過去最高の売り上げを記録したという。

防水&4G対応、軽量化で幅広いニーズにリーチ

Kindle Paperwhite

新型Paperwhiteは、ディスプレーの段差をなくし、防水にも対応するなど、上位モデルの特徴が取り入れられている。

出典:アマゾン

そんな状況の中で発表された新型Paperwhiteを、同社は「Kindleシリーズベストセラーの最新モデル」と銘打っている。

Oasis同様のIPX8相当(真水で水深2mまでの深さで最大60分耐えられる)の防水性能を持ち、お風呂などの水場での利用も可能。画面は販売終了したフラグシップモデルのVoyageと同様の縁に段差がないフラットスクリーンを採用するなど、歴代モデルの「いいところ」を兼ね備えた特徴を持つ。

また、それらの機能を持ちながら重さは従来機より10%軽い182g、厚さも10%薄い8.18mmに抑えられている(いずれもWi-Fi版)。

プリセット機能

目立たないアップデートになるが、行間や文字サイズなどの設定を複数保存しておけるプリセット機能も新しく搭載する。

さらに、対応モデルは限られるが、Kindleシリーズでは初めてNTTドコモのLTEネットワークに対応。従来の3G回線付きモデルよりさらに通信速度が高速化されており、電子書籍のダウンロードがいつでも無料で行える。

アマゾンは、これらの機能により既にKindleを使っている熱心な電子書籍ユーザーに限らず、これから電子書籍を試してみようという人を含めた幅広いターゲットを狙っている。


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(文、撮影・小林優多郎)

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