株投資で年70%の高リターン——「決算を読める」筆者が決めているルール

『決算が読めるようになるノート』を書いていて一番多い質問は、実は「シバタの資産運用・株式投資方法を教えてほしい」というものです。

株式投資

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私は本業としては投資家になるつもりはないので、個人の資産運用や株式投資に関しては割と保守的に、そして長期的に取り組んでいます。

以前書いたこの記事がとても好評でした。基本的な資産運用の考え方はここに書いたことと変わっていません。

25歳の時に知っておきたかった「一般庶民」向けの資産運用

資産運用と言っても、私の場合は自分の中でルールを決めると日々考えることはほぼなく、自分で決めたルールに沿ってひたすら投資額を積み上げていくだけなので、あまりやることがありません。しかし株式投資だけは少し違っているかなとも思います。

実際、私はノートで得た収益の一部を株式投資に回していますが、決算を詳細まで読んでいるからなのか、自分が想像していた以上に大きなリターンが生まれています。

そこで、もし皆さんからのニーズが強ければ「決算を読むだけではなく、どのような考え方で個別銘柄へ株式投資をしているのか」ということを少し公開していければと思い始めました。

過去1年間の株式投資の投資リターンを公開!

はじめに、過去1年間の私の株式投資のリターンを公開してみたいと思います。

過去1年間の株式投資リターン

絶対額は公開しませんが、過去1年間で約70%のリターンが出ています。

実際には投資してから一年経っていない銘柄もいくつかあるので、IRRに換算するとより大きな数字になります。

*IRR(Internal Rate of Return)とは、「内部収益率」とも呼びますが、誤解を恐れずに単純化すると「年換算した利子」だと思ってください。IRRが20%という場合、1万円を投資すると毎年20%ずつ複利で増えていくという意味です。

ETFのリターン

同じ期間のS&P500(アメリカ版の日経225=日経平均株価だと思ってください)のETF(Exchange Traded Funds=上場投資信託)のリターンは18%なので、インデックス投資に比べて非常に大きなリターンを出すことができました。

*インデックス投資:日経平均やS&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動き、市場の平均値を目指す投資方法。インデックス投資の反対は、個別銘柄などに重点を置くアクティブ投資です。

私は投資助言をする資格を持っていないので、この記事だけではなく今後も投資助言業に該当することはしません。

しかし自分の経験を活かして、前述の通り「決算を読むだけではなく、どのような考え方で個別銘柄へ株式投資をしているのか?、一体どこを見て、どのような考え方で投資をしているのか?」という考え方を伝えることは、決算と同様、会社分析という視点からもニーズがあるかもしれないと思っています。そこで今日は私が株式投資をする際に「やらないこと」と「やること」をお伝えします。

私が株式投資で「やらない」こと

はじめに、私が株式の個別銘柄投資で「やらないと決めていること」を書いていきたいと思います。

一つ目は、「短期的な売買はしない」ということです。

本業があるので、毎日チャートに張り付いて株式を売買するようなことをする時間がありません。従ってデイトレーダーの方や短期的に収益を得たい方は参考にならないと思います。

二つ目は、「自分がわからない業界の銘柄には投資をしない」ということです。

私の場合、ソフトウェア・インターネット業界のことはよくわかりますが、それ以外のことはほとんど分からないため、投資している銘柄はすべて、ソフトウェア・インターネット業界のものになります。従って、ソフトウェア・インターネット以外の業界の銘柄に投資をしたい方には参考にならないと思います。

三つ目は、「バリュー投資はしない」ということです。

投資思想として大きく分けると、「バリュー投資」と「グロース投資」に分けられますが、私はあくまで「グロース投資」=今後高い成長率で成長する会社に投資をします。しかし、配当目当てでのグロース投資はしないことにしています。

*バリュー投資:企業の株価が、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)から判断して、適正価格より割安な銘柄を購入し、企業価値が適正に判断されるようになったら売却する方法。

*グロース投資: 企業の成長性が、市場の成長を上回ると期待できる銘柄に投資する手法。現状のPERやPBRが割高でも、将来の成長が上回ると考える株式を購入する方法。

私の株式投資方法

私の個別銘柄投資の考え方をいくつか書いておきます。

一つ目は、皆さんご存知のように、「よく決算書を読む」というのが最初のステップになります。決算書を読まない限り投資はしません。

二つ目は、「基本的に長期保有を前提とした投資をする」ということです。

三つ目は、「自分なりの投資セオリーを明確に持って、自分の中でのルールに従って投資をする」ということです。具体的な投資セオリーは日々少しずつ変わりますので、今後ニーズがあれば少しずつ紹介していきたいと思います。

今回はこのぐらいにします。皆さんがどういった内容のことを知りたいのか、完全に把握できてるわけではないので、まずは皆さんからのご意見やご質問をお受けしたいと思います。

「資産運用・株式投資」に関する質問を大募集!

「資産運用」「株式投資」に関して、知りたいことを質問形式で以下からお気軽にご連絡ください。

例:

・具体的な会社・銘柄に関する仮説に関する質問・具体的な業界のトレンドに関する質問・個別銘柄への投資セオリーに関する質問・資産運用の考え方に関する質問

助言はできませんが、私なりの考え方や決算の読み方を、今後ノートやメルマガのQ&Aコーナーで回答します。(質問者の匿名性は担保しますのでご安心ください。)

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シバタナオキ:AppGrooves /SearchMan共同創業者。2009年、東京大学工学系研究科博士課程修了。楽天執行役員、東京大学工学系研究科助教、2009年からスタンフォード大学客員研究員。2011年にシリコンバレーで AppGrooves / SearchManを創業。noteで「決算が読めるようになるノート」を連載中。

決算が読めるようになるノートより転載(2018年10月12日の記事

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