創業100年以上の歴史を誇り、かつては小売最大手としてその名を馳せたアメリカのシアーズ(Sears)。10月15日(現地時間)に連邦破産法11条の適用を申請し、一部店舗の年内閉店と、CEOの辞任を発表した。
シアーズはなぜ破産に追い込まれたのか。
Business Insider Japanが掲載した記事の中から、 その理由と背景が分かる記事をまとめて紹介しよう。
閉店が続くアメリカ小売業「最期の日々」
アメリカでは"小売業の崩壊"が広がっている。数千もの小売店の閉店が相次ぎ、ショッピングモールはまるで墓場のようだ。もちろん、シアーズも例外ではない。
アマゾンではなかった…… アメリカの小売業を低迷させた2つの元凶
"小売業の崩壊"の元凶は、アマゾンやオンライン・ショッピングだと言われることがある。しかし専門家は、eコマースはアメリカの小売業を崖っぷちに追いやっている要因のごく一部に過ぎず、それ以上に間違いなく影響を及ぼしている2つの要因があると言う。
シアーズ破綻へのスパイラル、なぜアメリカを象徴する小売業がここまで追い込まれたのか
シアーズを語る上で、同社のCEOエディ・ランパート氏の存在は無視できない。ランパート氏は、2004年には「次のウォーレン・バフェット」とも言われたゴールドマン・サックス出身の投資家だ。元幹部らに話を聞いてみると、どうやら恐ろしい"口撃"力の持ち主らしい。
シアーズが直面する「売り上げ低迷」よりも大きな問題
シアーズの苦戦が伝えられる中、Business Insiderが実際に店舗を訪れてみると、そもそも売り場には商品が全く足りていなかった。これでは売り上げが伸びるはずもない。同社の財政の健全性に対するサプライヤーの懸念は以前からあったが、2016年の半ばから急速に高まっていたという。
ウォーレン・バフェット氏、10年前にシアーズとランパートCEOの破綻を予測
バフェット氏は10年以上前に、自身の小売業への投資を例に、シアーズとそのCEOランパート氏の破たんを予想していた。"オマハの賢人"はやはりすごかった!