あなたはいい上司?
Strelka Institute for Media, Architecture and Design/Flickr
管理職もラクじゃない。
部下を持つのは、大きなプレッシャーを伴うものだ。そして、管理職である自分の仕事ぶりを評価するのは簡単じゃない。
部下の尊敬は勝ち取りたい。だが、近寄りがたいと思われてはいないだろうか? あなたのリーダーシップに、部下は付いてきているだろうか? あなたの行動は職場で恨みを買っていないだろうか?
あなたがいい上司であることは、あなたの属する組織にとって重大な問題だ。Business Insiderが以前報じたように、ある調査によると、サラリーマンの3分の1は上司のせいで仕事を辞めている。
しかし、だからといってオフィスの中を、自分の評価を聞いて回るわけにもいかない。従業員の満足度調査や部下からのフィードバックをチェックする方がいいだろう。
そして、あなたが部下にとっていい上司かどうかを見分けるサインもいくつかある。紹介しよう。
1. あからさまに誰かをひいきしない
えこひいきは、職場の士気を低下させる。どんなときでも特定の誰かを"お気に入り"にしていると、他の従業員のやる気を失わせるだけだ。
2. 部下を人間として扱っている
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残念ながら、相手を侮辱したり、酷使することが部下のモチベーションを上げる方法だと考えている上司もいる。だが、大半の場合、それは違う。
3. 新しいことにも挑戦する
いい上司は、部下が何か新しいことにチャレンジできる余裕を残しているものだ。
4. 全員に責任を持たせる……
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それぞれに責任を持たせることで、職場の士気を高め、部下の誠実な行動を促す。
5. ……自分も含めて
いい上司は誰かをスケープゴートにしたり、言い逃れはしない。
6. 丁寧に仕事を頼む
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ダメな上司ほど大声で命令したり、自分の力を誇示するために偉ぶったり、わがままを言うものだ。
7. 部下を支援する
困っている部下を放置するのは、理想的とは言えない。
8. 障害物を取り除く
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ダメな上司は、部下が仕事をしづらくなるような障害物を置く。いい上司は、部下が仕事をしやすいように積極的に目の前の障害物を取り除く。
9. 部下にとっていいコーチだ
コーチは、何もせずただ横で見ているだけではダメだ。自らフィールドを走ってプレーし始めてもダメ。
いい上司は、いいコーチのようなものだ。部下の尊敬を勝ち取り、部下を褒めると同時に建設的な批判をし、部下の能力を引き出さなければならない。
10. 期待をコントロールできる
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ダメな上司は、しばしば職場の事柄について不確かな情報を与えてチームを失望させたり、混乱させる —— 例えば、会社の業績がいかに良いかを話しておきながら、レイオフを知らせる。いい上司は正直かつオープンだ。
11. フィードバックをする
いい部下はどうすればもっと良くなるか、どうすればもっと成長できるか、フィードバックを求めている。いい上司は喜んでそれに応える。
12. オープンかつ透明性のある職場を維持する
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13. 部下の考えを聞く
部下は自分たちの意見を聞いてもらいたいと考えている。もちろん、最終的な判断を下すのは上司であるあなただ。だが、状況に応じて、たまには部下の考えや意見を聞いてみよう。
14. 自分の考えを部下に説明する
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いい上司は、周りが自分の考えを察してくれるとは期待しない。彼らは明確なビジョンを持ち、その実現のために必要な知識やツールとともにチームに提示する。
15. 解決策を重視する
状況が苦しくなったとき、弱い上司は誰かのせいにする。いい上司は、誰かを犠牲にするより、問題の解決策を見つけることに集中する。
16. 部下のチャレンジを重視する
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手持ち無沙汰なのは、不幸なことだ。いい上司は、部下が何かにチャレンジできているか、チェックする。
17. 事細かく管理しない、でも人任せにし過ぎない
最適のバランスを見つけるために、部下の能力を注意深く観察しよう。もっと責任を与えらえないだろうか? もっと任せられることはないだろうか?
18. 部下をチェックする
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部下の目標や心配事を理解するために、部下に話をするのではなく、部下と話そう。
19. ユーモアのセンスがある
職場でふざけ過ぎてはいけない。仕事は真面目に。だが、部下と笑うのはいいことだ。
20. 部下の夢や目標を大事にする
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いい上司は、部下を買っている。つまり、部下のキャリア上の目標や夢に、常に気を配っているということだ。
21. 「いい人」だから「いい上司」ではない
対立を避けるために、いい人になってはダメ。
22. 聞き上手
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これこそが、内向的な人がいい上司になる理由だ。
しゃべるのが好きな上司の方が圧倒的に多いが、人の話をきちんと聞けるというのは、部下の意見やニーズを真面目に考えている証拠だ。
23. 部下の生活に関心を示す
いい上司は干渉し過ぎない。だが、夏休みの予定や子ども、年老いた親について話を振るくらいには関心を持っている。これは、上司が部下を本当に気にかけていることを示し、より良い関係づくりに役立つ。
24. アプローチ方法を変える
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部下によって、必要としていることは違う。全ての人に当てはまるただ1つの方法などない。いい上司は柔軟性がある。部下のニーズに合わせて、さまざまな役割を果たすことができる。
25. 完璧さではなく、努力を求める
いい上司は、部下に努力をするよう求め、刺激を与える。具体例を挙げて導き、必要なツールを与えて力を尽くさせる。
厳格すぎる上司は、非現実的だ。人間はミスをする。そういうものだ。小さな失敗を罰すれば、イノベーションや実験、積極性は失われる。
26. 自分はひどい上司だと、時々疑っている
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Business Insiderが以前報じたように、自分は素晴らしいリーダーだと信じている人が、実はひどいリーダーであることは珍しくない。
いい上司は、与えられた権力と地位が自分のリーダーシップ能力とイコールだとは考えていない。その結果、常に努力し続けている。こうしたいい上司は、自分がその立場にふさわしくないと感じることすらあるかもしれない。
[原文:26 signs you're a good boss — even if it doesn't feel like it]
(翻訳、編集:山口佳美)