フロリダで記者会見に応じるトランプ次期米大統領、時事問題に対するお粗末なコメント

トランプ次期大統領

記者らと話すトランプ次期米大統領とボクシングプロモーターのドン・キング氏。

REUTERS/Jonathan Ernst

12月28日水曜日、トランプ次期米大統領は、フロリダで記者たちの質問に答えた。ほんの少しだけ。

ボクシングプロモーターのドン・キング(Don King)氏をかたわらに、トランプ氏は自身が所有するMar-a-Lagoリゾート前で、ケリー米国務長官のイスラエルとパレスチナの和平への訴えを含む、いくつかの時事問題について見解を述べた。

ケリー国務長官の評価については「わかりきったことだ」としながら、「様々な見解がある……。1月20日以降にどうなるかを見てみようではないか」とはぐらかして詳しく語らなかった。

この日、トランプ氏は、「イスラエルが国際社会から軽視されている状態をこのまま放っておくわけにはいかない。かつて彼らにはアメリカという良き友がいた。いまはいない」とツイートしていた。

大統領選挙中に起きたハッキングに関する調査について同氏は、情報機関の職員たちは「事態を解明すべく、全力を尽くすべきだ」と語った。

この発言は、ロシアがハッキングを行ったとする主張(国土安全保障省、国家情報長官、CIAが主張し、FBIが肯定した)は、党派政治にすぎないとする同氏の主張とは違っている。

共和党の大統領候補だったリンジー・グラハム(Lindsay Graham)上院議員は、選挙中に攻撃を受けたとしてロシアを糾弾しており、プーチン大統領は「壊滅的な制裁」を受けるべきだと発言していた。

トランプ氏はグラハム氏の主張を一蹴した。「何がしたいのかわからない。グラハム上院議員とは久しく話していない……。ご存知の通り、大統領選の予備選挙では彼と戦っていたから」

「われわれは気にせず進むべきだ。コンピュータのせいで人生は非常に複雑になってしまった。コンピュータ時代になってから、何が起きてるか誰も正確にわからなくなってしまった」

ホワイトハウスはロシアのサイバー攻撃に対する制裁を発表する準備を進めている。

[原文:Trump gives bizarre, impromptu press conference in Florida

(翻訳:近松)

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