20年来のスタッフ、マーサ・スチュワートから学んだ10の最も大切なこと

マーサ・スチュワート

AP

  • Martha Stewart Living』のエディトリアル・フード・ディレクター、サラ・キャリーは20年近く、マーサ・スチュワートと一緒に人気の料理レシピを考案してきた。
  • キャリーはライフスタイル・コーディネートのカリスマから学んだ10の最も大切なことをBusiness Insiderに教えてくれた。

最近、スラブ・パイを食べた人はサラ・キャリー(Sarah Carey)に感謝すべきだろう。

※スラブ・パイ:四角いパイ生地の間に果物の砂糖煮をはさんだもの

彼女は、19年以上にわたってマーサ・スチュワートと一緒にさまざまな料理のレシピを考案してきた。人気のデザート、スラブ・パイもその1つ。

Martha Stewart Living』で今、エディトリアル・フード・ディレクターを務めるキャリーは20年近く、マーサ・スチュワートと仕事をしてきて、さまざまなことを学んだ。

ここでは、キャリーがライフスタイル・コーディネートのカリスマから学んだ役立つヒントやアドバイスの中からベスト10を彼女自身の言葉で語ってもらった。

1. 調理中は常に味見をする

味見

Shutterstock

これは私がマーサから最初に学んだ教訓。

私がマーサの前で一番最初に作ったのは、ホワイトアスパラのオレンジソースがけ。雑誌のレシピ通りに料理を完成させた。

調理の後、マーサはアスパラを少し食べ、私を見てこう言った。

「とても堅いけど、味見した?」

何も言えなかった。そして私はようやく一度も味見していないことに気づいた。

味見は調理をする時に極めて重要なこと。決して忘れてはならない。

2. 最高のスタッフを揃える

最高のスタッフ

Flickr/CODNewsroom

マーサのこだわりとして、私はいつもこれを語ってきた。彼女は一緒に仕事をするスタッフをとても慎重に選んでいる。

マーサが選ぶのは、モチベーションが高く、細かいところまでこだわり、努力家で、そして何よりも才能がある人物。私自身、キッチンではそうした人物になれるよう努力している。

我々が求めるクオリティの仕事ができる意欲と能力がある人物を見つけることが大切。とても難しいことだが、最高のチームを作ることができれば、そのメリットは計り知れない。

3. 何をするにも理由を理解する

マーサ・スチュワート

Peter Kramer / Getty Images

これはマーサとテレビ番組を作っていた時に学んだ最大の教訓。自分がやっていること、そしてその理由を理解することが大切。

マーサは仮にそれがマーサの意見とは異なる場合でも、スタッフに自分の行動の理由をしっかり理解することを求めた。

「レシピに書いてある」とか「誰かに命じられた」といった理由で、考えなしに何かをするべきではない。最良の選択だと納得したうえで行動すべき。

これは誰もが人生において大切にするべきことだと思う。

4. 毎日の暮らしを向上させる

マーサ・スチュワート

Michael Loccisano/Getty Images for The Michaels Companies

暮らしに関する雑誌を創刊した時、マーサは読者の要望やニーズに応える基本的なことを集中的に取り上げ、読者の暮らしの質を向上させた。

小さなこと(台所用洗剤を入れる容器は何がいい?)から、大きなこと(家の壁を何色がいい?)まで、さまざまなアイデアを紹介し、そしてKマートと画期的な契約を結ぶことでより大きく発展させた。

マーサは持ち前のセンスを生かして、あらゆる価格帯で素晴らしい製品を開発していった。

「マーサ・スチュワート流」の生活を送りたい? もちろん大丈夫。

通信販売のマーサ・バイ・メール(Martha by Mail)やKマート、メイシーズで購入できる。

5. 役立つ

料理

Flickr/Jefferyw

我々が企業として体現している哲学はたくさんあるが、すべてはマーサから生まれている。

彼女の核となる哲学の1つが、役立つこと。雑誌の読者や番組の視聴者など、すべての人に役立つものでなければならない。

ローストチキンのレシピを例にあげよう。

多くの人にとって、ローストチキンを作るのは初めてではないだろう。そこで読者や視聴者の興味を引くような新しい情報や新しい味付けなどを提供する。

一方、初心者には作り方を丁寧に説明して、初めてでもおいしくできて、ハッピーになれるようにする。

6. 誰もが先生であり生徒、マーサでも。

マーサ・スチュワート

Daniel Boczarski/Getty Images

マーサはとても好奇心が強い。

周りの人が何をやっているのかを知りたいだけなのだが、何しろ伝説的な存在なので、マーサに声をかけられると皆、萎縮してしまう。でも本当に彼女は知りたいだけ。

私は、学ぶことをやめたらおしまいだと学んだ。

好奇心を持ち続け、分からないことは質問し、学び続ける。

その一方で、自分の知識を周囲と共有することも大切。

7. 仕事に適した道具を選ぶ

調理道具

Flickr/Cindy Shebley

七面鳥を薄い天板でローストしてはいけないし、小さいショベルで穴を掘ってはいけない。

適切な道具を選べば、あらゆる仕事はより早く、より効率的に済ませられるし、何よりもクオリティを上げることができる。

だが、常に最も高価な道具が必要というわけではない。

我々が愛用しているY型ピーラーは、最も安価な価格帯のものだが、どのピーラーよりも使い勝手が良い。木製のキッチンスプーンもそう。

どんなに高価なスプーンも、レストラン向け業務用品店で買ったスプーンに及ばない。

8. ザクロの種の取り出し方

ザクロ

Lentilka/ Shutterstock

手早く簡単にザクロの種を取り出すには、ザクロを半分に切り、切り口を下にして皮の側を叩く。そうすると種が落ちてくる。

マーサはザクロが大好き。我々もだ。

おいしくて、見た目も良くて、マーサ・スチュワートのイメージにピッタリ。

だが、この方法を教わるまで、ザクロの種を取り出す簡単で手早い方法を知らなかった。

マーサはこの方法をザクロ・ジュースなどのメーカー、ポム・ワンダフル(POM Wonderful)を経営する友人から学んだ。そして我々の前で実演してくれた。

9. 清潔に、整理整頓して仕事をする

清掃

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仕事場には、濡れた布と乾いたタオルを欠かさないようにし、常にきれいな環境で仕事をする。

キッチンは整理整頓し、カウンターには余計なものを置かない。

調理中も清潔に。テーブルの上にボウルを置き、野菜くずや切れはしを入れる。

10. 無駄にしない

トースト

Shutterstock / Robyn Mackenzie

マーサは、お金や食べ物を無駄にすることに厳しく、物を大切にする両親のもとで育った。だからマーサも私も保存食を作ることが大好きで、物を無駄にすることは嫌い。

マーサとの思い出の中で私のお気に入りは、夏の終わりに彼女の家に行き、一緒にジャムを作ったこと。

彼女は自宅でラズベリーなどの果物を栽培している。最近もサクランボを植えたばかり、私の大好きな果物だ。


[原文:The 10 most helpful things I learned from working closely with Martha Stewart for over 19 years

(翻訳:長谷 睦/ガリレオ、編集:増田隆幸)

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