楽天西友ネットスーパーがグランドオープン。アマゾン、ヤフーに追いつけるか?

楽天西友ネットスーパー

西友シニア・バイス・プレジデントの竹田珠恵氏(左)、楽天執行役員の小森紀昭氏(右)、ゲストの辻希美さん。

「このネットスーパーを日本一のものにしていきたい」

米ウォルマート傘下の西友と楽天は10月25日、合同で運営する「楽天西友ネットスーパー」のグランドオープンを発表。楽天側でこの事業を担当する執行役員の小森紀昭氏は、記者会見でそう語った。

ネットスーパーは、西友が提供する生鮮品をはじめとする食品や日用品などを、楽天のプラットフォーム上で購入できるというもの。

2018年8月からプレローンチしていたが、新たに千葉県柏市に専用の物流センターを設け、配送のキャパシティを一気に拡大。最大2万品目の商品を取り扱い、16都道府県の消費者に提供していく。エリアや取り扱い商品は今後も拡大していくという。

経済産業省のデータによると、食品のEC(電子商取引)化率は約2%。特に生鮮食品は、鮮度の高い状態で配送しなければならないため、物流面で大きな課題がある。

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とはいえ、ここ1、2年の間に、アマゾンやヤフーをはじめとする大手ITプラットフォームが食品ECに参入するケースが増えてきている。さらに、ローソンなど既存の小売企業も物流の問題を工夫しながらEC化を進めている。

楽天西友ネットスーパー

楽天西友ネットスーパーの配送の仕組み。

「楽天西友ネットスーパー」では、都内にもいくつかの配送拠点を設置。柏のネットスーパー専用センターに集められた商品を都内の拠点に運び、そこからラストワンマイルを配送する。一方、これまで通り西友の店舗からの配送も行い、最も効率的なルートで消費者に注文の品を届ける。

先行する競合の壁は高い。2017年からアマゾンが提供する「Amazonフレッシュ」はすでに17万点以上の品揃えを持つ。またヤフーの連結子会社アスクルとセブン&アイ・ホールディングスが共同で運営する「IY FRESH」も、配送時間を1時間単位で指定できる強みがある。

2018年7月、ウォルマートは西友の売却を検討していると報じられたが、記者会見では、西友シニア・バイス・プレジデントの竹田珠恵氏が「第三者と特に交渉しているということはありません」とあらためて報道を否定した。

(文・写真、西山里緒)

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