睡眠時間は1日2時間以下? ニューヨークで需要が高まる「ベビー・ナース」の驚くべき仕事内容

ベビー・ナース

Shutterstock/Alina Demidenko

アメリカでは最近、裕福な家庭の生まれて間もない赤ちゃんの面倒を見たり、夜に眠ることを教えるベビー・ナースの需要が高まっている。

Business Insiderが以前報じたように、アメリカではこうしたベビー・ナースを雇うケースが増えていて、その拘束時間と支払う給料はこれまでになく増大している。

The Cutの取材に匿名でこたえたマンハッタンのあるベビー・ナースは、約20年前にこの仕事を始めたときは24時間働いて135ドルもらっていたと言う。

しかし今、ベビー・ナースの中には1日で800ドル稼ぐ人もいると、人材会社パビリオン・エージェンシーのバイスプレジデント、セス・ノーマン・グリーンバーグ氏はBusiness Insiderに語った。だが、簡単な仕事ではない。多くのベビー・ナースが1日22時間働き、赤ちゃんが生まれてから3、4週間経つまでは休暇も取らないとグリーンバーグ氏は言う。大半のベビー・ナースは乳母、看護師もしくは准看護師としてキャリアをスタートさせていて、自分自身も母親であることが多い。

The Cutの取材にこたえたベビー・ナースは、1年先まで予約は埋まっていると言い、仕事中はほとんど眠ることはないと語った。

「この仕事が続けられれば、生活していける」と、彼女は言う。「でも、この業界では本当に必死に働かなければダメ。1日に2時間以上眠れることなんてまずないわ」

ベビー・ナースは家族との絆をすぐに築く。なぜなら、赤ちゃんを迎えてばかりのカップルはとても弱いからだと、彼女は言う。

「母親は母乳を与えるために、そのからだを常にさらすことになるの」

「親密度が増して、雇用主にとってわたしたちはまるで秘密を何でも打ち明けられる親友のようになる。短期間で全く知らない人からこれほど強い絆を結ぶのよ」

しかし、だからといってベビー・ナースと雇用主との関係が常に良好とは限らない。

「どの仕事を引き受けるにせよ、ギャンブルのようなものね。実際にその家に行ってみないと、相手がどんな人たちか分からないんだもの」と、彼女は語る。「そこから相手の本当の性格がやっと見えてくるのよ」

このベビー・ナースはかつて、ニューヨークのアッパーイーストサイドに住むある家庭を、たった48時間で去ったこともあると言う。

「床を掃除して、料理を作って、家族の面倒をみてって言われて…… 」「2日間いたんだけど、荷造りして出てきたわ」

彼女の出身地であるカリブの国では、自分の子どもの面倒を見ないニューヨーカーは変だと考えていると言う。しかし、ビジネス、金融、テック、その他の業界で働く"超富裕層"にとって、ベビー・ナースは自身の成功に欠かせない存在なのだと、両者のマッチングを手伝うグリーンバーグ氏はBusiness Insiderに語った。

「こうした大きな成功を収めている人たちは皆、家庭がうまく動いているから成功できたんだ」

[原文:A baby nurse who teaches rich Manhattanites' kids to sleep says she's booked out a year in advance and rarely gets more than 2 hours of sleep a night]

(翻訳、編集:山口佳美)

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