ファイナンシャル・プランナーに聞いた、老後の貯金を貯める6つのコツ

メモを取る女性

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"リタイア後の生活のための貯金"は、あなたにとって最優先事項ではないかもしれない。しかし、年齢やキャリアに関係なく、この貯金は最優先すべきものだ。貯金ゼロなら、今こそスタートするタイミングだ。

ファイナンシャル・プランナーを頼るにせよ、リタイア後の生活にいくら必要かを計算できるサイトを使うにせよ、アイデアは同じだ。「何かしら貯金を始めよう」

900万人以上の投資アドバイザーを務め、ファイナンシャル・プランニングを手掛ける「Financial Engines」のシニア・バイスプレジデントで、CFPでもあるアンディー・スミス(Andy Smith)氏も、同意見だ。「驚くことに、リタイアに備えて貯金する第一歩は、シンプルに、貯金を始めることなのです」と、スミス氏はBusiness Insiderに語った。「正しくやろうとするよりも、シンプルに、貯金の習慣をつけ始めることです」

スミス氏が勧める6つのコツを紹介しよう。


1. とりあえず始めよう —— 言い訳はなし

貯金する親子

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最も重要なステップは、始めること。

「リタイアするときにはミリオネアになっていたいと思う人の多くが、どうすればそうなれるか、よく分かっていません。初めからパーフェクトな計画がなければダメだと考えて、いつまでたっても貯金を始められない人もいます」

2. 定期的なゴールを設定しよう

メモを取る女性

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スミス氏は、最終的に貯めたいなんとなくの金額を目標として設定するのではなく、より小さな、定期的なゴールを設定すべきだと言う。

「いくらあれば大丈夫という、誰にでも当てはまる絶対の金額はありませんが、目標を決め、その方向へ向かっていることを自覚することは重要です。例えば、●歳までに●円といったゴールを決めましょう」

リタイア後のライフスタイルの変化も考慮に入れよう。「例えば、職場に通勤しなくなるので交通費は減るかもしれません。一方、家で過ごす時間が多くなれば、光熱費は増えるかもしれません」と、スミス氏は言う。

また、ファイナンシャル・プランはあくまでも1枚の紙だということを頭に入れておこう。つまり定期的な見直しと、必要に応じた修正が必要だ。

3. できるだけ多く、できるだけ長く貯金しよう

PCを使う女性

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4. 日々の支出を抑えよう

家で映画を見るカップル

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使わないジムや何カ月もログインしていないストリーミング・サービスなどを解約することでも、支出を削ることができる。

「"必要"というよりも"ほしい"ものやより贅沢品への支出を減らしましょう」と、スミス氏は言う。

同氏は、 外食を控えたり、映画を見るときは映画館ではなく自宅で見たり、ペットボトルの飲み物を買う代わりに水筒を持ち歩くことを勧める。

「今、お金の使い方の習慣をちょっと変えるだけで、リタイア後の生活に大きな違いをもたらすであろう投資のためのお金を増やすことができます」

5. 借金の返済と貯金のバランスを取ろう

クレジットカードとスマートフォンを見る男性

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リタイア後に備えてできるだけお金を取っておきたいところだが、借金の返済といった今、必要なお金にも対応しなければならない。しかし、注意点があるとスミス氏は言う。

「矛盾して聞こえるかもしれませんが、わたしは学生ローンの返済を急ぐより、リタイア後の貯金に励むべきだとアドバイスしています」と、同氏は言う。「学生ローンの返済を急いで節約できる利子よりも、貯金を増やすことによって得られるものの方が大きい場合もあるからです」

6. リタイア後の医療費を見くびってはいけない

海を眺める老夫婦

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多くの人にとって、医療費はリタイア後の生活の中で大きな支出の1つだ。

「残念なことに、多くの人がリタイア後に必要になる医療費を非常に小さく見込んでいます」と、スミス氏は言う。

同氏は、医療保険が全てをカバーしてくれるわけではないことを肝に銘じておくべきだと言う。

[原文:7 tips to help make saving for retirement easier, according to a financial planner]

(翻訳、編集:山口佳美)

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