会費の値上げが影響か? アメリカでAmazonプライムの成長が鈍化している

買い物客

星4つ以上の商品のみを販売するアマゾンの新店舗「アマゾン・4スター(Amazon 4-Star)」で買い物をする人たち。

AP/Mary Altaffer

  • アマゾンの直近の決算報告からは、プライム会員に申し込む人の数が減ってきていることが分かる。同社は2018年に入って、その会費をアメリカで月額12.99ドル(約1450円)、年額119ドル(約1万3300円)に値上げしている。
  • 同社は2018年に入って、決算におけるプライム会員の会費売り上げの報告の仕方を変更していて、ノムラ(Nomura)のアナリストらによると、会員数の伸びが鈍化しているという。
  • 同社の小売業の売り上げにとってプライム会員は非常に価値が高いことから、会員数の減速は注目すべきものだ。プライム会員とプライム会員でない顧客では、その購入額の差は開くばかりのようだと、コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(CIRP)は最新レポートで指摘している。
  • アマゾンのCFOブライアン・オルサブスキー(Brian Olsavsky)氏はアナリストへの決算報告で、同社はプライムの進捗に満足していると述べた。

アマゾンの「プライム」は、鈍化しているのかもしれない。

同社の直近の決算報告からは、プライム会員に申し込む人の数が減ってきていることが分かる。

アマゾンは2018年に入って、決算におけるプライム会員の会費売り上げの報告の仕方を変更していて、ノムラのアナリストらによると、会員数の伸びが鈍化しているという。

「プライムの会費を新たな定額制で見てみると、プライム会員の成長は減速しているようだ」と、ノムラのアナリストらは26日(現地時間)、投資家向けのメモで書いた。

アマゾンは2018年4月、プライム会員の年会費を20ドル増の119ドルに値上げした。1月には、月額会費も12.99ドルに値上げしていた。

同社の第3四半期の決算発表で、プライムの会費値上げの影響についてアナリストらから尋ねられたCFOのブライアン・オルサブスキー氏は、同社はこの数字に満足していると述べた。

「リニューアルされたデータと年間入会データに、我々は非常に満足している」と、オルサブスキー氏は言う。「プログラムは、メンバーシップ、エンゲージメントの両方で依然として順調だ。多くの動画コンテンツ、音楽、配送、そして他のプライム特典も。我々はその成長をアメリカだけでなく他の国でも見続けることになるだろう」

プライムの成長が停滞している兆しが見えるのは、これが初めてではない。コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(CIRP)の最新レポートによると、プライム会員の成長はアメリカで鈍化しているようだという。

CIRPは、アメリカにはアマゾンのプライム会員が9700万人いると推定していて、過去12カ月でこの数字はわずか8%しか伸びていない。これは2012年にCIRPがプライム会員の数字を追跡し始めてから、最も小さい伸び率だという。

「プライム会員の成長は、明らかに緩やかになってきている」と、CIRPの共同創業者ジョシュ・ロウィッツ(Josh Lowitz)氏はこのレポートに関するプレスリリースで述べた。「プライム会員は、アマゾンに最もコミットした買い物客と考えられるアーリーアダプター(初期採用層)を大きく超えて広まっている」

同社の小売業の売り上げにとってプライム会員は非常に価値が高いことから、その成長の減速は注目すべきものだ。プライム会員は以前から、そうでない消費者に比べて、アマゾンでより多くのお金を、より頻繁に使っている。

そして今、CIRPによると、その差は大きく開くばかりのようだ。

プライム会員がウェブサイトで年に平均1400ドル(約15万7000円)相当の買い物をしている一方、会員でない一般客は600ドル相当しか購入していない。この差は、プライム会員が1300ドル相当、非会員が700ドル相当を使っているとしたCIRPの2017年の報告よりも大きい。

[原文:There's new evidence that fewer people are signing up for Amazon Prime as the membership has gotten more expensive (AMZN)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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