橋がないので、代わりに……
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- 通勤・通学と言えば、普通はバスや電車、車、徒歩だろう。
- しかし、世界を見れば、日々の移動手段が水泳やジップラインという人もいる。
- 天候も通勤に影響を与える。ニューヨークでは吹雪の日、スキーで職場へ向かう人もいた。
通勤・通学と言えば、普通はバスや電車、車に乗って……と思う人が多いだろう。しかし、世界を見れば、水泳やジップラインが日々のいたって普通の移動手段という場合もある。
人口密度の高い都市では、朝の通勤ラッシュには渋滞で身動きが取れず、公共交通機関が悪夢と化すこともある。
インドのムンバイでは、日々720万人以上の通勤客が鉄道を使っていて、1日あたり約3000本が運行している。中国四川省のある村では、子どもたちが800メートルの巨大な鉄のはしごをのぼって山を越え、通学している。
天気が荒れると、通勤にも影響が出る。ニューヨークでは吹雪の後、スキーで職場へ向かう人の姿も見られた。パラグアイの首都アスンシオンでは、洪水のため、馬車を使う通勤客もいた。
世界中のちょっと変わった通勤・通学風景を見てみよう。
ニュージャージー州ホーボーケンに住むザック・シュウィツキー(Zach Schwitzky)さんは、暖かい季節になると毎日、カヤックでハドソン川を渡ってマンハッタンに通勤する。川を渡るのに20分、通勤時間はドア・ツー・ドアで45分だ。
※シュウィツキーさんは映っていません。
Christopher Penler/Shutterstock
Source: CNN
2018年6月には、打ち合わせに遅れそうになったスコット・ホルト(Scott Holt)さんが、ハドソン川をSUP(スタンドアップ・パドルボード)で渡り、話題になった。
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Source: Business Insider
ガブリエル・ホーシュラーさんは、職場のアメリカ議会図書館まで、17年以上ボートで通勤している。その距離は5マイル(約8キロメートル)。メリーランドからワシントンD.C.まで、アナコスティア川を行く。
ガブリエル・ホーシュラーさん。
Jacquelyn Martin/AP
Source: The Washington Post, AP
ドイツのミュンヘンに住むベンジャミン・デービッド(Benjamin David)さんは、川を泳いで出勤。「ぼくがアヒルの子やリスを見て楽しんでいると、川岸で怒鳴り合っている通勤客を目にすることもある」と、ガーディアンに書いた。
※写真はデービッドさんではありません。
Elise Amendola/AP
Source: The Guardian
2007年のデイリーメール(Daily Mail)によると、イングランドのITマネジャー、デービッド・グリムズ(David Grimes)さんはカイトサーフィンで通勤。平均で、時速約20マイル(約30キロ)で進み、30分で職場に到着するという。
※写真はグリムズさんではありません。
Michael Dwyer/AP
Source: Daily Mail
空を使う通勤客もいる。チェコにある職場から15キロメートルのところに住むFrantisek Hadravaさんは、自分で作った飛行機で毎日通勤している。通勤には7分とかからない。会社の駐車場に止めているが、車4台分のスペースが必要だという。
※写真はHadravaさんの飛行機ではありません。
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中国では、バイクや自転車で通勤する人も多く、とんでもない渋滞を引き起こしている。
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北朝鮮では、スーツ姿で自転車をこぐ通勤客があちこちで見られる。
Dita Alangkara/AP
北朝鮮の通勤客にとって、路面電車も一般的な移動手段だ。
Kin Cheung/AP
[原文:Fascinating photos show what it's like to have some of the wildest commutes in the world]
(翻訳、編集:山口佳美)