新型iPad Pro発表の影で純正アクセサリーが16種類も増えていた

新iPadアクセサリー

アップルは新製品に合わせてそれらに関連する周辺機器のアップデートも行った。

既報の通り、米アップルは日本時間10月30日深夜、iPad ProやMacBook Airなどの新製品を発表した。

今回発表になったモデルは、どの製品も直販サイトで予約を受け付けているが、新製品と合わせて純正アクセサリーの新製品も一部を除き注文可能となっている。

その数、数えた限りで16種類。そのほかMacBook Airなどで使う、3D性能を高める外部接続型のグラフィックスプロセッサもストアにデビューしている(ただしサードパーティー品)。

どんな新顔がストアに登場しているのか、紹介していこう。

iPadが仕事デバイスに変身する「Smart Keyboard Folio」

iPad Pro

スタンド&キーボード風に使えるSmart Keyboard Folioが登場。

当然かもしれないが、今回追加された中で最も種類が豊富なアクセサリーは、新型iPad Pro向けのものだ。

中でも従来のiPad Pro向けにも展開されていたキーボード付きカバー「Smart Keyboard」は「Smart Keyboard Folio」として生まれ変わった。従来のものとSmart Keyboard Folioが異なる点は以下の3つだ。

  • 接続端子(Smart Connector)が背面下部に
  • 背面も保護できる
  • スタンド利用時、角度が2段階で選べる

iPad Pro背面

従来機までは左側面にあったSmart Connectorが、新型iPad Proでは背面に移動した。

新型は、まず取り付け方が違う。従来のSmart Keyboardは、本体左側面の磁石で本体と固定し、さらに左側面中央にあるSmart Connector端子でデータのやりとりを行っていた。しかし、新型iPad Proでは背面にSmart Connectorが移動している。

Smart Keyboard Folio

2段階の角度に調整できる。

そのため、Smart Keyboard Folioでは背面の磁石でカバーを固定することになり、結果的に背面全体も保護でき、しかも2段階の角度調整もできる。これは大きな進歩だ。

そのため、Smart Keyboard Folioは旧iPad Proでは使えないし、逆に旧Smart Keyboardも新iPad Proでは使えない。

キーボードなしカバーも背面保護に対応

Smart Folio

カバーは背面を隠せるSamrt Folioのみ。

「キーボードは要らない」という人向けには、カバーと画面オンオフの機能だけを持つ「Smart Folio」が用意されている。

こちらもFolio(英語で「二つ折り」の意)という名の通り、iPad Proに装着すると背面と正面が同時に保護される。Smart Keyboard Folioとの差分としては、キーボード機能のほかに、スタンド利用時の2段階の角度調整機能がない。

なお、Smart Folioはカラバリが豊富で、チャコールグレイ、ピンクサンド、ホワイトの3色から選べる(12.9インチ向けにはチャコールグレイとホワイトのみ)。

iPad Pro向けアクセサリーはやや高価になった

iPad Pro

iPad Proでキーボードもペンも使いたい、となると、従来より高くなる。

また、新iPad Pro向けの純正アクセサリーの値段についても少し触れておきたい。今回の新iPad Pro向けの純正アクセサリーの値段は、おしなべて上昇傾向にある。具体的には以下のような具合だ。

Smart Keyboardシリーズの直販価格

  • 10.5インチiPad Pro用Smart Keyboard……1万7800円(税抜)
  • 11インチiPad Pro用Smart Keyboard Folio……1万9800円(税抜)
  • 12.9インチiPad Pro用Smart Keyboard……1万8800円(税抜)
  • 12.9インチiPad Pro用Smart Keyboard Folio……2万2800円(税抜)

キーボードなしカバーの直販価格

  • 10.5インチiPad Pro用Smart Cover……5800円(税抜)
  • 10.5インチiPad Pro用レザーSmart Cover……7800円(税抜)
  • 11インチiPad Pro用Smart Folio……9800円(税抜)
  • 12.9インチiPad Pro用Smart Cover……6800円(税抜)※アップル直販サイトでは販売終了のため、ヨドバシ.comでの価格
  • 12.9インチiPad Pro用Smart Folio……1万1800円(税抜)

Apple Pencilの直販価格

  • Apple Pencil……1万800円(税抜)
  • Apple Pencil(第2世代)……1万4500円(税抜)

機能が増えているとはいえ、キーボードもカバーもペンも、従来機向けと比べて2000~4000円程度高い。

さらに、ケースに限って言えば、10.5インチ向けにはカラーバリエーションや素材の選択肢があったのにも関わらず、サイズや用途的にも近い新型の11インチ向けにはかなりレパートリーが絞られている。

例えば、11インチiPad Proを購入する際に、キーボードカバーとペンを同時購入した場合、本体代に加えて3万4300円(税別)が上乗せされることは覚悟しないといけない。

新iPad Proオーナーはイヤホンジャックに注意

変換アダプター

iPad Proではこれが必需品となるケースも。

iPad Proと言えば、外部接続端子にLightningではなくiOS搭載製品では初めてUSB Type-Cが採用されている。つまり、現行のLightning製品の使い回しはできないため、新型iPad Pro向けのUSB Type-Cアクセサリーがリリースされている。

また、iPhone 7以降のユーザーであればすでに慣れているかも知れないが、新型iPad ProではiPadシリーズでは初めてイヤホンジャックが廃止されている。

しかも、新型iPad Proの同梱品には、USB Type-C端子をイヤホンジャックに変換するためのアダプターが入っていない。新型iPad Proで使い慣れた有線のヘッドホンを使いたい場合は「USB-C - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」を購入する必要がある。

新しく登場したアップルのUSB Type-C製品と直販価格

  • USB-C充電ケーブル(1m)……1800円(税別)
  • USB-C - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ……1000円(税別)
  • USB-C - SDカードリーダー……4500円(税別)

新しいMac向けアクセサリーはケースと外付けGPUの2種類

ケース

13インチのMacBook Airにはピッタリな純正ケース。

最後にMac製品向けの新しいアクセサリーが2つ登場していたので触れておきたい。

1つは13インチMacBook Air Retinaディスプレイモデルに対応したレザースリーブだ。カラーバリエーションはミッドナイトブルー、サドルブラウン、ブラックの3色。直販価格は2万800円だ。

このケースは特別な機能は特にないが、アップルの該当商品ページの対応品一覧には「Thunderbolt 3搭載13インチMacBook Pro」の表記もあるため、13インチMacBook Proのケースを持っている人であれば、新しいMacBook Airでも使い回せる可能性がある。

eGPU

外付けGPUが登場した。

2つ目は、アップル純正品ではないがThunderbolt 3で接続可能な外付けのグラフィックボード「Blackmagic eGPU Pro」がリリースされた。

該当商品ページによると、Thunderbolt 3を搭載し、macOS Mojaveをインストール済みのmac製品に対応しており、今回発表になった新しいMacBook Airや「Mac mini」はもちろん、条件を満たすMacBook Proなどでも利用できる。処理負荷の高いVRや3DCGコンテンツを処理する場面がある人は要注目だ。

なお、価格は14万9000円(税抜)と公表されているが、今回紹介した製品の中で唯一出荷日などが明らかになっておらず、バッグにも追加できない状態になっている。

(文・小林優多郎、画像出典・アップル)

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