米陸軍を50年以上支える大型輸送ヘリ、CH-47チヌーク

CH-47チヌーク

夜間攻撃ミッションに向け、空挺部隊を運ぶCH-47チヌーク。ローターの周りの空気中のホコリが光っている。アフガニスタン。2012年5月23日。

U.S. Army / Sgt. Michael J. MacLeod

約5万人の兵士、数万台の車両、さらにあらゆる種類の装備と物資が2018年冬、ノルウェーに向かった。冷戦以来、最大規模で行われたNATOの軍事演習「トライデント・ジャンクチャー(Trident Juncture)」に参加するためだ。

海兵隊、陸軍、海軍、空軍の兵士が演習中、ノルウェー周辺やバルト海、ノルウェー海の上空を移動した。演習の目的は純粋に同盟国を敵の攻撃から守ることとNATOは述べた。

演習には、アメリカ陸軍のCH-47チヌークも参加した。兵士や物資を乗せて戦場を飛び回る大型輸送ヘリコプターはベトナム戦争から使われている。

チヌークのパイロットが語る、最高の任務と最も難しい任務を見てみよう。

チヌークは1960年代初めからアメリカ陸軍の人員輸送、物資輸送を担っている。何度も改良され、依然として陸軍の主要部隊の兵士と物資を運び続けている。

アメリカ陸軍CH-47チヌーク。テキサス州フォートブリス。

アメリカ陸軍CH-47チヌーク。テキサス州フォートブリス。

Daniel Brown/Business Insider


「チヌークのパイロットであることについて、悪いことは何もないと言える」とウエイトマン・カパルド二等准尉は語った。

ハリケーン・フローレンスに備えるパイロット。ノースカロライナ州フォートブラッグ。2018年9月18日。

ハリケーン・フローレンスに備えるパイロット。ノースカロライナ州フォートブラッグ。2018年9月18日。

US Army Reserve/Sgt. Stephanie Ramirez



「最高の任務は、地上部隊を支援すること ── 戦闘ポジションにつき、指揮官と地上部隊のために待機すること」と二等准尉はトライデント・ジャンクチャーの間に行われたNATOのインタビューで語った。

機のメンテナンスを行うカパルド二等准尉。2018年10月26日。

機のメンテナンスを行うカパルド二等准尉。ノルウェーのレナレール飛行場。2018年10月26日。

US Army/Charles Rosemond


アメリカ陸軍のチヌークにはさまざまな派生型があるが、オリジナルのCH-47はベトナム戦争に投入された。その後、数十年にわたって改良が続けられ、搭載能力と戦場における安定性を増した。

CH-47チヌーク

Daniel Brown/Business Insider


最新型はCH-47F。新型のデジタル・コクピットを採用、機体フレームが改良され、機体やクルー、乗員に悪影響を与えかねない振動を抑制した。

山火事の消火活動を支援。サウスカロライナ州。2016年11月17日。

山火事の消火活動を支援。サウスカロライナ州。2016年11月17日。

US Army National Guard/Staff Sgt. Roberto Di Giovine


「具合が悪くなったり、混乱状態の人を乗せてきた」と二等准尉。彼のチヌークでの最長フライトは7時間。「そうした時に大切なことは、クルーに何が起きているかを知らせてもらい、皆を少しでも安心させるためにやるべきことを明確にすること」。

イギリスとアメリカの兵士を乗せて訓練へ。ノルウェー。2018年10月27日。

イギリスとアメリカの兵士を乗せて訓練へ。ノルウェー。2018年10月27日。

US Army/Sgt. 1st Class Michael O’Brien



カパルド二等准尉はチヌークを操縦することの悪い点は指摘しなかった。代わりに最も楽しいことを教えてくれた。

斜面での2輪着陸訓練。2016年6月28日。

斜面での2輪着陸訓練。2016年6月28日。

US Army/Luis Viegas


「チヌークの操縦で最も楽しいことは2輪着陸」と二等准尉は語った。

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崖の上に後輪だけを接地し、ホバリング。2010年8月26日。

US Army/Staff Sgt. Nathan Hoskins


2輪着陸では、「我々は山の頂上に後部ハッチと後輪のみを接地させる。兵士たちはチヌークの後部から出ていくが、その間、ヘリの前部は崖の上に浮いている」と二等准尉は語った。

2輪着陸を行うCH-47チヌーク

Photo by Spc. Mary L. Gonzalez, CJTF-101 Public Affairs


だが輸送任務は困難なものでもあると二等准尉は語った。具体的には、空中にホバリングしながら、荷物を吊り下げる作業は難しい。

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吊り下げ器具の準備をする兵士。アフガニスタン。2009年9月9日。

US Army


「ホバリングしながらの吊り下げ作業は最も難しく、最も危険な操縦と言える」

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チヌークに吊り下げ器具を接続する技術兵。2018年10月13日。

Michigan National Guard/Lt. Col. John Hall


このタイプの作業は特に厄介。なぜなら「兵士たちはヘリの下で吊り下げ作業を行う。私は彼らの頭上数フィートでホバリングしている。操縦をミスすれば、大きな力が彼らにかかることになる」。

チヌークにハンビーを吊り下げる兵士。2018年9月11日。

チヌークにハンビーを吊り下げる兵士。2018年9月11日。

Fort Bliss Public Affairs


だが、兵士を戦場に運び、必要な物資を運ぶという任務はやりがいのある任務と彼は語った。

榴弾砲を吊り下げるチヌーク

Army photo by Staff Sgt. Christopher Freeman


「1日の終わりに、チヌークから広がる景色を眺めることは素晴らしい」

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砂漠を見渡すチヌークの搭乗員。アフガニスタン。

US Army



[原文:These are the best and most dangerous parts of flying the US Army's transportation workhorse, according to a pilot who does it

(翻訳、編集:増田隆幸)

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