中国のテック企業Royoleの折りたたみ式スマートフォン、FlexPai。
Royole
- あまり知られていない中国のテック企業、Royoleは折りたたみ式スマートフォンの発売でサムスンを出し抜いた。
- Royoleは現地時間11月5日、折りたたみ式スマートフォン、FlexPaiの報道陣向けハンズオンを開催。参加者は折りたたみ式スマートフォンをその目で確認した。
- 7.8インチのディスプレイは180度に折りたたむことができた。
- だが参加者はFlexPaiはかさばって、折りたたむ時にはバリバリと音がし、OSの動作は緩慢と語った。
あまり知られていない中国のテック企業が、サムスンより先に世界初の折りたたみ式スマートフォンを発売 ── 現在までに届いたレビューによると、実際に動作しているようだ。
サムスンは折りたたみ式スマートフォン、Galaxy Xをあと数時間で世界に披露するかもしれない。だが中国のテック企業Royoleは現地時間11月5日、報道陣に折りたたみ式スマートフォン、FlexPaiを公開した。
The VergeとMashableはサンフランシスコ開催されたイベントで製品に触れ、折りたたみ式スマートフォンをその目で確認した。7.8インチのディスプレイが180度、折り曲げられていた。
「確かに多少、奇妙に感じた。だが実際、FlexPaiは“世界初の折りたたみ式スマートフォン”と言えるものだ」とマッシャブルのカリッサ・ベル(Karissa Bell)は語った。
だがFlexPaiは完璧とはほど遠い。
FlexPaiはフラットに折りたためず、とても持ちにくいとベルは語った。ディスプレイは折りたたみ部分で少し膨らみ、折りたたむ時に「バリバリと音がする」と付け加えた。
ベルによると、Royoleはそれらの問題点は「エンジニアリング・サンプル(性能評価用のサンプル)に使われている接着剤のため」と語った。
The Vergeのニック・スタット(Nick Statt)は、折りたたんだ時、FlexPaiは「かさばって」、ハイエンド・スマートフォンの「品質からはかけ離れていた」と語った。
OSは特別仕様のアンドロイド9.0、動作は「極めて遅く」感じ、バグが多かったとスタットは付け加えた。
「この端末は、極めて第一世代的な製品」とスタットは結論づけた。
RoyoleによるFlexPaiのデモ動画は以下。
Royoleは、FlexPaiを12月に中国で発売すると語った。だがアメリカではディベロッパー向けモデルのみとなる見込み。マッシャブルによると価格は、ストレージ容量が128GBのモデルは1318ドル、256GBのモデルは1469ドル。
折りたたまれたサムスンのロゴ。
Samsung/Facebook
RoyoleによるFlexPaiの発表は、サムスンが待望の折りたたみ式スマートフォン、Galaxy Xを発表すると思われていた、まさにその週に行われた。サムスンは、サンフランシスコで現地時間7日から始まるディベロッパー会議でGalaxy Xを発表すると誰もが考えていた。
サムスンは最近、折りたたまれたロゴをフェイスブックページに投稿、Galaxy Xの発表をほのめかしていた。
[原文:This little-known Chinese company beat Samsung in launching a foldable phone — and it actually works]
(翻訳、編集:増田隆幸)