時価総額約4100億円、Box創業者が薦める“誰もが読むべき2冊”

BoxのCEOアーロン・レヴィ

BoxのCEOアーロン・レヴィは面白い人物として知られている。だが本の選択は極めて真面目。

Flickr/ TechCrunch Disrupt 2013

法人向けファイル共有サービスBoxのCEOアーロン・レヴィ(Aaron Levie)はクラウドサービスで富を築いた。だが33歳の彼は今も読書の時間を確保している。

Boxは従業員数1960名、年間売上高5億ドル(約550億円)、時価総額37億5000万ドル(約4100億円)。

レヴィはエンタープライズ・テック業界で最も面白いCEOとして広く知られており、彼の本のチョイスが極めて真面目なものだとしても驚きはない。

8月に開催された年次イベントBoxWorksに登壇したレヴィは、誰もが読むべき本として以下の2冊をあげた。

『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』パティ・マッコード

『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』パティ・マッコード著(原題:Powerful: Building a Culture of Freedom and Responsibility(2018))

Patty McCord

元ネットフリックスの最高人事責任者、パティ・マッコード(Patty McCord)は採用、従業員のモチベーションアップ、チーム・ビルディングについての考え方を『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』に記した。

1998年から2012年までネットフリックスで働いたマッコードは、旧来型の人事制度を時間の無駄と考えて拒否。米アマゾンの解説によると、彼女は「職場では過激なくらいに正直であること、次々と現れる新しいニーズに合わない従業員は辞めてもらうこと、社員特典やボーナスではなく、挑戦しがいのある仕事でモチベーションをアップすることを推進した」。

シリコンバレーで同書に注目したのはレヴィだけではない。

2018年はじめに同書が出版されて以来、同書とマッコードは多くの話題を集めた。アリアナ・ハフィントン(Arianna Huffington)、ローレン・パウエル・ジョブズ(Laurene Powell Jobs )、そしてネットフリックスCEOのリード・ヘイスティングス(Reed Hastings)も同書を薦めた。

Business Insiderによるパティ・マッコードのインタビューはこちら

『グレートゲーム・オブ・ビジネス―社員の能力をフルに引き出す最強のマネジメント』ジャック・スタック

『グレートゲーム・オブ・ビジネス―社員の能力をフルに引き出す最強のマネジメント』ジャック・スタック著(原題:The Great Game of Business (1992))

Spine and Label

グレートゲーム・オブ・ビジネス―社員の能力をフルに引き出す最強のマネジメント』にレヴィが注目したのは、マッコードが『NETFLIXの最強人事戦略』の中で触れていたから。出版は1992年だが、今もその影響力は衰えていない。

著書で起業家のジャック・スタック(Jack Stack)は、同書で「オープンブック・マネジメント(open-book management)」の重要性を述べた。社員全員が会社の財務状況を共有する手法で、社員は会社のさまざまな状況を知ることができる。

経営の透明性、従業員との信頼関係づくりについてのスタックの手法は、「閉鎖寸前」だったインターナショナル・ハーベスターの工場従業員にインスパイアされたものと同書の概要には記されていた。

同書もシリコンバレーのリーダーたちの心に響いた。スタックは、講師、セミナー、イベントなど、一連の仕組みを整え、この手法を広げた。

[原文:The 33-year-old millionaire founder of $3.75 billion Box thinks everyone needs to read these 2 books

(翻訳:仲田文子、編集:増田隆幸)

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