アデオラ・オモーレさん。
Courtesy of Adeola Omole
- 資産形成のコーチで弁護士のアデオラ・オモーレ(Adeola Omole)さんは、7万ドル(約800万円)の消費者金融からの借金と32万ドル(約3600万円)の住宅ローンを返済した後、100万ドル以上の資産を築いた。
- オモーレさんは、食料品や服、日用品といった支出を半分に減らした後、借金を返済し始めることができたと言う。
- この戦略は、オモーレさんのお金に対する信念「情熱に使え、がらくたは捨てろ」の一環だ。
アデオラ・オモーレさんは7万ドルの借金を乗り越える中で、お金をどうやりくりすれば良いか、多くを学んできた。
不況のため、カナダの法律事務所の仕事を失った後、オモーレさんは学生ローン、自動車ローン、クレジットカードの返済など、数年間でできた借金の山に気付かされた。ポッドキャストの番組『So Money』で語った。
移民家族の6人兄弟の1人として育ったオモーレさんは、お金に苦労する両親を見てきたため、借金は生活の一部だと考えていたと言う。
「借金完済への道に乗り出したとき、すぐに自分がお金について(社会と自分の育ちの両方から)教えられてきたことの全てを捨て去らなければならないと気付いたんです。それで、これまでより何でも50%以上安いものを買うことで、生活費を半分にカットし始めました」と、オモーレさんはBusiness Insiderに語った。
オモーレさんは食料品、服、日用品といった支出を削り始めたのだ。
例えば、服は大幅な値下げが期待できるシーズンの終わりに、家電は9月~11月の間に購入。食料品は保存のきくものをストックし、日用品はセールの時に2、3カ月分まとめ買いした。
12年でオモーレさんは7万ドルの消費者金融からの借金と32万ドルの住宅ローンを完済する一方で、100万ドル以上の資産を築いた。彼女は今、資産形成のコーチとして働き、最近では著書『7 Steps to Get Out of Debt and Build Wealth』を出版した。
この戦略は、彼女のお金に対する信念「情熱に使え、がらくたを捨てろ」の一環だ。
「早い話が、自分に喜びをもたらすものや自分が情熱を注いでいるものにお金を使おうということです」とオモーレさんは言う。例えば、お金を旅行に使う人もいるかもしれないが、彼女は本と投資に使う。
「自分に喜びをもたらさないもの、自分が情熱を注いでいないもの、自分の人生に付加価値を与えてくれないものにお金を使うことは、全力で避けなければなりません」
オモーレさんにとって、この「お金の哲学」(彼女自身がそう呼んでいる)は、借金を完済し、資産を築くことに役立っただけではない —— 自身のお金に対する見方を変えたと言う。
「お金を消費と結びつけるのを止め、お金を選択肢と結びつけ始めてから、わたしのお金との関係性は"恐怖"から"力のもと"に変わりました」
(翻訳、編集:山口佳美)