子どものおやつがヘルシーになっている。
Facebook/Peekaboo
- 2019年、食品小売業界はエキサイティングな1年になりそうだ。背景には技術革新と、絶えず可能性を広げている面白いスタートアップの存在がある。
- オンライン食料品販売のフレッシュダイレクト(FreshDirect)は、2019年の10大フードトレンドを発表。社内のフードおよびワインの専門家チームが選定した。
2019年、食品小売業界はエキサイティングな1年になりそうだ。背景には技術革新と、可能性を押し広げているエキサイティングなスタートアップの存在がある。
オンライン食料品店のフレッシュダイレクト(FreshDirect)は2019年の10大フードトレンドをまとめた。選定したのは社内のフードおよびワインの専門家チーム。
「フレッシュダイレクトとフードキック(FoodKick)の専門家は常に農家、漁師、職人、生産者と協力して、顧客に高品質でおいしい製品を提供している」
フレッシュダイレクトのチーフ・マーチャンダイジング・オフィサー、スコット・クロフォード(Scott Crawford)氏は11月8日(現地時間)、プレス向けのコメントに記した。
フードキックはフレッシュダイレクトが展開しているお酒と生活必需品の即日配送サービス。
「農家、生産者などとの密接な関係と、新しいブランドと連携できるフードキックの可能性とにより、我々はフード業界の最先端に位置している。我々は2019年以降に来るメジャーなトレンドを発表できることをうれしく思う」とクロフォード氏は続けた。
フレッシュダイレクトが予想した10大フードトレンドを見てみよう。
新鮮な素材で作られ、常温保存が可能な食品
Facebook/Haven's Kitchen
パスタソースやプロテインバーなど、いわゆる常温保存が可能な食品にさらなるイノベーションが起きる。
新鮮な素材で作られているが、開封前であれば冷蔵保存が不要な食品が登場する。
CBDを使用した食品
By Chloe/Leslie Kirchoff
カンナビジオール(CBD)は大麻から抽出される物質、さまざまな健康効果があると言われている。2018年、最も話題になった成分の1つで、製品はCBD入りのお茶、発泡酒、犬用のおやつ、コーヒー、サプリメントなど多岐にわたる。
食品でも大きなトレンドになると予測されている。
魚の缶詰
Shutterstock/PERLA BERANT WILDER
魚の缶詰は人気レストランがメニューに載せたことで話題となった。そして食料品店もこのトレンドに乗ろうとしている。
「缶詰ならユニークな実験ができる。消費者は世界中の珍しく、風味豊かな魚を試すことができる。季節も関係ない」とフレッシュダイレクトは記した。
オーツ麦
Facebook/Oatly
オーツ・ミルクは乳製品不使用コーナーの注目の新製品。牛乳の代替品のトップであったナッツ・ミルクに取って代わると見られている。
オーツ・ミルクはアーモンド・ミルクに比べ、より環境に優しく、水の消費を抑えることができる。価格もより安価なものが多い。
2019年、ヨーグルトやチーズなど、オーツ麦ベースの製品が数多く登場するだろう。
スパイスの素
Gousto
消費者が料理の際に求めているのは、徹底的な便利さ。味付けが手軽にできるスパイスの素やソースの素がより充実する。
「おいしいスパイスの素は、肉、麺類、野菜を風味豊かに仕上げてくれる。分量を計る手間はなく、便利で、簡単」とフレッシュダイレクトは記した。
「高級なスパイスの素は、まさに消費者のニーズに最適。消費者の選択肢は増え、手間も減らせる」
手軽なオーガニック食品
Scott Olson/Getty
消費者は、オーガニックの正式な認証を受けていない食品を買うことにますます抵抗がなくなっている。
フレッシュダイレクトによると関連会社のフードキックは、地元農家をサポートする取り組みを開始。農家が3年の間に有機農業に移行するまで、すべての作物を買い取る。
「消費者は地元農家とその成長をサポートすることができる。その間、認証前だが有機農法で栽培された作物を通常のオーガニック作物よりも安く手に入れることができる」
カリフラワー
Wikimedia Commons/Sunny Mama
カリフラワーはすでにアメリカで人気となっているが、さらにさまざまな食品に使われるようになる。
カリフラワーは今、穀物の代わりとして使われている。カリフラワー・ベースのピザの生地、米、クラッカーはこのトレンドのほんの一例。
ヘルシーな子ども用おやつ
ピーカブーのストロベリー・アイスクリームは、実はニンジン入り。
Facebook/Peekaboo
子どものおやつはかなりヘルシーなものになる。クッキーやクラッカーではなく、栄養価が高いものが人気になっている。
アイスクリームさえも大変身。人気のフード・スタートアップ、ピーカブー(Peek-a-Boo)は野菜をミックスした新しいアイスクリームを作った。
季節の農作物を1年中食べられるようにするテクノロジー
Shutterstock/Zapp2Photo
食品生産におけるイノベーションによって、季節外れの果物や野菜の栽培が可能になる。
つまり、2019年には熱帯地方の農産物がたくさん並ぶ。
ヘルシーなドリンク
Kombrewcha
ヘルシーなドリンクが2019年のおすすめ。
アルコールが少ないドリンク、例えば、シードルやインディア・ペールエール(IPA)、ノンアルコール・スピリッツ、そしてコンブルーチャ(Kombrewcha)のような消化に良いお酒が人気となる。
(翻訳:Ito Yasuko、編集:増田隆幸)