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- 生体認証の時代になり、若い世代の中には恋人のスマートフォンにアクセスできるよう、指紋を登録し合うカップルがいる。
- 手軽な“信頼の証”になると語る人もいた。
- だが信頼は裏目に出ることもある。今の、あるいは昔の恋人が無制限にスマートフォンにアクセスできることは大きなダメージを引き起こす可能性もある。
生体認証の時代になり、新しい“信頼の証”が生まれている。
若い世代の中には恋人のスマートフォンにアクセスできるよう、指紋を登録し合うカップルがいる。手軽な“信頼の証”になると語る人もいた。CNBCが伝えた。
だが、スマートフォンへのアクセスを許すことは問題にもなり得る。今の、あるいは昔の恋人が大きなダメージを引き起こす可能性もある。
今の多くのスマートフォンは何らかの生体認証機能を備えている。例えば、古いiPhoneは指紋認証機能を、最新のiPhoneは顔認証機能を備えている。多くのアンドロイド・スマートフォンもどちらかの機能を持っている。
パスワードを入力することなしで素早くスマホにアクセスできうえ、本人以外の指紋や顔を追加して登録することもできる。
「基本的に人は自分のことを知ってほしい存在だと思う。指紋をお互いのスマホに登録することは2人の間の信頼を示している。そして相手にあなたのことを知られても大丈夫なこと、また相手もあなたに知られても大丈夫なことを示している」と24歳のエマ・クラークはCNBCに語った。
彼女は過去にボーイフレンドと指紋を登録し合った経験がある。
以下は、生体認証機能を恋人と共有しているカップルがCNBCに語ったその理由だ。
- 便利だから ── 相手がドライブしている時に相手のスマホに入っている曲を聴いたり、自分のスマホには入っていないアプリを使ったり、相手が忙しい時に相手のスマホで作業できる。
- 信頼と親密さの証
- ある人はこうした行為をマイスペースのグループの「トップ・フレンド」に置くことにたとえた。
だが、スマートフォンは今、我々のオンライン・ライフのほとんどの場面とつながっている強力なツール。そして仮に2人の関係が悪くなったり、プライバシーについて違った考え方を持っていた場合、スマホへのアクセスを共有することはトラブルのもとになりかねない。
生体認証はスマートフォンの設定で取り消すことができる。覚えておいてほしい。
[原文:Some millennial and Gen Z couples are giving each other fingerprint access to their phones]
(翻訳、編集:増田隆幸)