中国は、2030年までに世界で最も多くの観光客が訪れる国になるという。
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- 20年以上にわたって、フランスは世界で最も人気の高い観光地だ。
- しかし、2030年までには、その地位を中国が奪うと見られている。
- ユーロモニターによると、好調な経済とミドルクラスの拡大を背景に、中国は2030年までにアメリカやドイツを抜き、世界で最も多くの観光客を海外へ送り出す国にもなる見通しだ。
フランスは20年以上にわたって、世界で最も人気の高い観光地だ。
2018年だけでも、推定8900万人の観光客がフランスを訪れた。
しかし、フランスはまもなくその地位を別の国に奪われるかもしれない。調査会社ユーロモニター・インターナショナルのレポートによると、中国が2030年までに世界で最も人気の観光地となりそうだ。
ユーロモニターは、アジアの国々の急速な経済発展とミドルクラスの拡大が、観光客の増加につながると見ている。中国では、ベトナム、韓国、日本といった近隣の国々から中国を訪れる観光客が増えている。
同社はまた、中国が観光インフラを強化し、観光客にやさしい政策を推し進めたことも、観光客の増加につながったと指摘している。
同レポートによると、中国は2030年までにアメリカやドイツを抜き、世界で最も多くの観光客を海外へ送り出す国にもなる見通しだ。2018年には1億人弱の中国人観光客が海外を訪れているが、2030年にはこの数字が2億5000万人に急増すると見られている。
(翻訳、編集:山口佳美)