5度目のF1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン。
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ルイス・ハミルトンは、現代のスポーツシーンで最も有名なアスリートの1人。
彼は2018年10月28日(現地時間)のF1メキシコGPで、5度目のワールドチャンピオンに輝いた。
ハミルトンはアスリートとして、そしてF1ドライバーとして常に進化している。2017年には33歳という年齢で食生活を変え、以来、菜食主義を厳格に貫いている。
ビーガンなF1王者は何を食べているのだろうか?
ハミルトンの朝食、昼食、そして夕食を見てみよう。
33歳のルイス・ハミルトンはモータースポーツ界屈指のビッグネーム。5度目のF1ワールドチャンピオンに輝き、数々の記録を持っている。歴代最多82回のポールポジション、41回のファステストラップ、そしてF1史上最多の通算獲得ポイント(2993)などだ。
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多くの人と同じようにハミルトンも朝食を食べる。写真は、スキー場での朝食。しかし、彼は菜食主義を厳格に守っているため、乳製品のバターが使われているかもしれないペストリーのようなものは食べることができない。
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通常、朝食にはお粥を食べるとハミルトンは過去に語っている。お粥は、過去にBusiness Insiderも伝えたように、多くのF1レーサーの定番メニュー。しかし、時には趣向を変えて、トーストに豆を乗せたもののようなメニューを食べることもある。
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出典:BBC、Business Insider.
ビーガンになる前、ハミルトンはトーストに卵とアボカドを乗せて食べていた。今も卵を取り除けば、このメニューを楽しむことができる。アボカドには良質な脂質が豊富に含まれている。マクラーレンやフェラーリのF1チームと働いた経験のあるパフォーマンス生化学者、ロブ・チャイルド(Rob Child)によると、ヴィーガンのアスリートは注意深く食事計画を立てないと、テストステロン値が低下する恐れがある。「ルイスはテストステロンを体内で作るために、おそらく良質な脂質を大量に摂取しているだろう」。
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菜食主義を貫いているものの、時々、以前食べていたものが恋しくなる。「ヌテラやスイーツが恋しい。しかし、今はそうした食品に何が入っているのか知っている」。
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1つだけ、彼が我慢しないものがある、パンケーキだ。「ビーガン・パンケーキが大好き」とハミルトンは語っている。また夏と冬に休暇で旅行している時は、朝はいつも必ず「積み上げられたパンケーキ」を食べるとも語った。「パンケーキが大好き」とハミルトン。嫌いな人なんている?
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ハンバーガーも大好き。肉、魚、乳製品を絶ち、厳格な菜食主義者になった時、ハンバーガーのおいしい代替品を見つけることは難しかった。だが、ついに成功した。「香港でビーガンバーガーを見つけた。日本にいる時は送ってもらって、毎日、食べていた」。
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2017年、メンズ・ヘルス(Men's Health)でのインタビューの間、ハミルトンは昼食として鶏の胸肉、トマト・サルサ、野菜を食べ、1杯の水を飲んだ。しかし1年後、彼の昼食はファラフェル・サンドイッチ、ビーガン・チリ、キヌア・パワーボルなどと栄養士のタラ・オストロウ(Tara Ostrowe)はCNNに語った。
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出典:Men's Health、CNN.
Business Insiderは2017年、マクラーレンがF1ドライバーに提供するメニューのサンプルを入手した。ハミルトンは今、メルセデスに所属しているがおそらくメニューは似ているだろう。マクラーレンのランチは、豆腐のガーリックソテーに野菜と玄米。淹れたてのコーヒー(もしくは緑茶)とカカオ85%のダークチョコレート。
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栄養士のオストロウは全粒粉のパスタ、テンペ、そしてベイクド・スイートポテトはハミルトンにとって栄養豊富なディナーになると指摘した。パスタは野菜やビーガン・ジェノベーゼソースと混ぜ、テンペはラビオリのような炭水化物と組み合わせる。ベイクド・スイートポテトはキヌア・パテや新鮮なケールと相性抜群。
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出典:CNN.
ハミルトンのインスタグラムのプロフィールは、葉っぱの絵文字と4つの単語で始まる。「(Plant) Based Diet. Love Animals.」。彼は今年はじめ、自身の1日の食事を動画でインスタグラムに投稿した。ある日の食事は「じっくり調理したズッキーニとローストした松の実、クスクス、ザクロ、レーズン、そしてオレンジピール・サラダ」、また「蒸したサヤインゲンと日干しトマトが入ったオルゾパスタ、ユニークなワカモレディップ、発芽穀物のミックス、そしてフムスと生野菜の盛り合わせ」。
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ビーガンになってもあまり困らないのが飲み物。ハミルトンは水を好むが、モンスターエナジーのアンバサダーでもあるため、エナジードリンクもたくさん飲む。彼のために特別にブレンドされた「44」という名のフレーバーもあり、ハミルトンは「飲んだ瞬間に気に入った」と語っている。
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もちろん、F1レーサーとシャンパンを切り離すことはできない。ほとんどのレーサーにとって、シャンパンはレースに勝った時にだけ飲むもの。しかし、5度のチャンピオンに輝いているハミルトンにとってシャンパンは日常茶飯事。乾杯!
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ビーガンへの転向は当初、ハミルトンにとって難しいことだったかもしれない。しかし、食事を変えたことは、これまでの決断の中で、2番目に「最高の決断」と彼は語った。1番はメルセデスへの移籍だ。「精神的にも肉体的にも、今までで最高の気分」と同氏は最近語った。「1年間を通して精神的に非常に強くなったと感じた。しかし今、肉体的にも大きく進歩したと思う。これこそが食事を変えるという私の決断の真実」。
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出典:PlantBasedNews.
朝食、昼食、夕食、いつだろうとハミルトンは食事の前に祈りを捧げる。「実際、食事のたびに祈りを捧げる。数秒でも、1分でも、あるいは何に祈りを捧げていようと、その時間を取ろう。皆が会話していても『ごめん、少し待って』と言って、時間を作ればいい」
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[原文:This is everything vegan F1 champion Lewis Hamilton eats and drinks for breakfast, lunch, and dinner]
(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)