平壌で行われた軍事パレードに出席した金正恩委員長(2018年2月9日)。
KCNA/via REUTERS
- 北朝鮮の国営メディアは16日、北朝鮮が新たな「ハイテク戦術兵器」の実験に成功したと報じた。
- 朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は視察のため、試験場を訪れたという。
- この視察には、砲兵担当の朴正天(パク・ジョンチョン)氏を含む政府高官も出席したという。
北朝鮮の国営メディアは16日、北朝鮮が新たな「ハイテク戦術兵器」の実験に成功したと報じた。
KCNAによると、この兵器を視察するため金正恩委員長が実験場を訪れたという。韓国の聯合ニュースが最初に報じた。
KCNAは「我が党の力強いリーダーシップの下、長きにわたって開発されてきたこの最先端兵器は、我々の領土を保全し、人民軍の戦闘力を大幅に改善するものだ」と伝えている。
兵器の実験を行ったと北朝鮮が報じるのは、シンガポールで今夏、米朝首脳会談が開催されて以来、初めてのことだ。
北朝鮮メディアは、兵器の詳細については触れていない。だが、この兵器は正恩氏の父、金正日氏の時代から開発が続けられてきたものだという。視察には、砲兵担当の朴正天(パク・ジョンチョン)氏を含む政府高官も出席したといわれている。
北朝鮮関連のニュースを専門とするNK Newsによると、地震活動といった地下核実験の兆候は報告されていない。
この報道の直前、11月上旬にはアメリカのポンペオ国務長官がニューヨークで北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)氏 と会談する予定だった。しかし、国務省によると、北朝鮮側によって突如、キャンセルになった。同省は、話し合いを続けていると言う。
米朝の間では、トランプ大統領と金正恩委員長による2度目の首脳会談の開催を再確認したところだった。アメリカのペンス副大統領は15日、トランプ大統領が6月のシンガポールでの会談に続き、年明けに金委員長と会う計画だと述べた。
「計画は進行中だ」とペンス副大統領は言う。「我々は、年明け後にサミットが行われるだろうと考えている。だが、いつどこで開催されるかはまだこれからだ」
ペンス副大統領は、首脳会談はアメリカが以前北朝鮮に対して求めていた全ての核兵器のリストの公開を前提とはしないが、「問題になっている全ての兵器について明らかにする計画を持ってくる」べきだと強調した。
[原文:North Korea says it has 'successfully' tested a new 'high-tech tactical weapon']
(翻訳、編集:山口佳美)