大揺れの自動車業界、2018年「Business Insiderカー・オブ・ザ・イヤー」は日本未導入の韓国車

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider

  • 2018年Business Insiderカー・オブ・ザ・イヤーは、キア スティンガー。
  • 同車は、テスラ モデル3、ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ、フェラーリ812スーパーファスト、リンカーン・ナビゲーター、ジャガー I-Paceなど、最終選考に残った他の14モデルを打ち破った。
  • 我々は、キア スティンガーはこれまでの韓国車の中で最高の1台と結論づけた。今回の受賞は、キアが何年にもわたってアメリカ市場およびグローバル市場において、そのポジションを確立しようと取り組んできた結果だ。

2018年Business Insiderカー・オブ・ザ・イヤーは、キア スティンガー!

この賞は今年で5回目、2014年はコルベット スティングレイ、2015年はボルボ XC90、2016年はホンダ NSX、2017年はポルシェ パナメーラが獲得した。

過去5年の中で、1年の早い段階からカー・オブ・ザ・イヤーの大本命となった車はない。

だが2018年はじめ、ベイエリアでキア スティンガーに試乗した我々は、この車は特別だと理解した。西海岸からニューヨーク・オフィスに戻った記者はすっかりスティンガーに魅了されていた。

数カ月後、別の記者も東海岸で試乗して心を奪われた。

もちろん、カー・オブ・ザ・イヤーを争う車はあった。テスラ モデル3は素晴らしい。アストン・マーティン DB11ヴォランテ、フェラーリ812スーパーファスト、ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテも。

担当記者はニュージャージーにあるBusiness Insiderのテストコースで何週間もさまざまな車をテストし、議論した。

今年は初めてEVが2台、最終候補車に選ばれた。ジャガー I-Paceとテスラ モデル3。新たな時代の到来と言えるだろう。

2018年Business Insiderカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたキア スティンガーを見てみよう。

キア スティンガーは2017年の自動車ショーで発表され、大きな注目を集めた。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


キアのデザインチーフ、ピーター・シュライアー(Peter Schreyer)はヨーロピアン・グランツーリスモの系譜をスティンガーに結実させた。スティンガーは現行のセダンの中で最高の1台、デザインも極めてスマート。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


アグレッシブ、エレガント、スタイリッシュ。試乗車は目を奪われるような「ハイクローム・レッド」。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


離れた場所から見ても存在感がある。誰もが振り返る。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


ボンネットは力強く、伸びやか。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


試乗中「本当にキアなのか?」と何度も聞かれた。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


デザインは今の主流のもの。流線型の滑らかなルーフラインが美しいファストバックセダン。

スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


デザインは絶妙、バランスの取れた上品さ。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


流れるようなサイドビュー!

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


確かにプラスチック製のフェイクのエアインテークに不満を言うことはできる。だが、不満点はそれだけ。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


最上級モデル、全輪駆動のGT2は5万2000ドル。ベースモデルの2.0リッター直4、255馬力は3万2000ドル。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider



大きなブレーキディスクと赤いブレンボ製ブレーキキャリパーが絶大なブレーキパワーを生み出す。我々は全輪駆動と後輪駆動、2つのモデルに試乗した。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


美しいエクステリアのディテール。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


「スティンガー」という名称はBMWのM、メルセデス・ベンツのAMG、アウディのRS、ポルシェの数字表記と比べると変わっている。だが問題ない。車が素晴らしければ名前もクール!

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


フロントもリアもかっこいい。エキゾーストパイプは4本出し。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


リアトランク容量は23立方フィート(約650リットル)、コンパクト・クロスオーバーとほぼ同じ。2人での長い週末旅行なら十分。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


前述の2.0リッター直4ツインスクロールターボに加えて、3.3リッターV6ツインターボをラインナップ。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


V6ツインターボは365馬力。ターボラグを感じることはできなかった。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


記者の1人は、新しいお気に入りのエンジンを見つけたと断言した。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider


飾り気のないブラックのインテリア。我々は気に入ったが、ドイツや日本のラグジュアリーブランドのファンはがっかりするかもしれない。

キア スティンガー:内装

Hollis Johnson/Business Insider


革巻きステアリングのフィーリングは素晴らしい。中央のロゴはささいなこと。

キア スティンガー:運転席

Hollis Johnson/Business Insider


メーターはとても分かりやすい。ヘッドアップディスプレイも装備。

キア スティンガー:メーター

Hollis Johnson/Business Insider


リアシートも快適。

キア スティンガー:リアシート

Hollis Johnson/Business Insider


トランスミッションは8速AT、マニュアル操作が可能なパドルシフトもあるが、優秀なATに任せるのがベスト。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider

エコ、コンフォート、スポーツ、スマート、そしてカスタム設定のドライブモードを備える。

要チェック! USBポートとAUXポートを備え、USBは充電可能。自動車メーカーはこの機能を装備すべき。

キア スティンガー:USBポート

Hollis Johnson/Business Insider


タッチスクリーン式のインフォテイメントシステム「UVO」はシンプルで使いやすい。

キア スティンガー:インフォテイメントシステム

Hollis Johnson/Business Insider



ナビゲーションも快適。Bluetooth端末との接続も簡単だった。

キア スティンガー:ナビゲーション画面

Hollis Johnson/Business Insider


試乗車はハーマン・カードンのオーディオシステムと衛星ラジオ「シリウスXM」を搭載。

キア スティンガー:衛星ラジオの画面

Hollis Johnson/Business Insider



インフォテイメントシステム「UVO」はさまざまなアプリも搭載。

キア スティンガー:インフォテイメントシステム

Hollis Johnson/Business Insider


自動車メーカーはあらゆるものをタッチスクリーンに移行させている。だがキアのセンターコンソールのエルゴノミクスは歓迎すべきもの。ボタンとノブは素晴らしいものになり得る! キアとその親会社ヒュンダイは車の操作系における見事なバランスを成し遂げた。すべてがまさに正しいポジションにあるかのように感じる。

キア スティンガー:センターコンソール

Hollis Johnson/Business Insider


キーもクール。ドアをロックしたりアンロックするのが楽しい。

キア スティンガー:キー

Hollis Johnson/Business Insider


祝! 2018年Business Insiderのカー・オブ・ザ・イヤー。

キア スティンガー

Hollis Johnson/Business Insider



[原文:The Kia Stinger is Business Insider's 2018 Car of the Year

(翻訳、編集:増田隆幸)

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み