トランプ大統領は戦闘地域を訪問するのが怖い? 本人は「いずれ分かるだろう」と語る

トランプ大統領

REUTERS/Jonathan Ernst

  • アメリカのトランプ大統領は、プライベートな会話の中で、アフガニスタンやイラクに展開中の米兵を訪問することについて、安全面での懸念を示したと、ホワイトハウスの元高官はワシントン・ポストに語った。
  • 「彼は一度も訪問に関心を示したことはない」と、元高官は言う。「ああした状況を怖がっている。誰かに命を狙われるのではないかと恐れているのだ」
  • また、トランプ大統領が展開中の米兵を訪問する案を蹴ったのは、軍事衝突に巻き込まれるかもしれないと信じているからだと、関係者は語っている。
  • 戦闘地域にいる米兵を未だ訪問していないトランプ大統領は最近、軍の最高司令官として2年近くも姿を見せていないことで批判されている。

トランプ大統領は、プライベートな会話の中で、アフガニスタンやイラクに展開中の米兵を訪問することについて、安全面での懸念を示したと、ホワイトハウスの元高官は19日(現地時間)付のワシントン・ポストで語った。

「彼は一度も訪問に関心を示したことはない」と、元高官は言う。「ああした状況を怖がっている。誰かに命を狙われるのではないかと恐れているのだ」

戦闘地域にいる米兵を未だ訪問していないトランプ大統領は最近、現地を訪れようとしないことで批判されている。しかし、それも変わるかもしれない。ここ数週間、トランプ大統領は周囲に訪問する考えを示しているという。

「いずれ分かるだろう」と、トランプ大統領はFox Newsのインタビューで語った。「計画を進めていることがある。安全やその他の理由から、それについては話したくない」

トランプ大統領の前任であるオバマ元大統領は、2008年に上院議員としてイラクを訪問している。大統領就任後は、2009年に再びイラクを訪れ、アフガニスタンは4度訪問している。

食事をする米兵とファーストレディー

「砂漠の盾作戦」の兵士たちとサンクスギビング(感謝祭)を過ごす当時のファーストレディー、バーバラ・ブッシュ氏(サウジアラビア、1990年11月22日)。

Presidential Library for George H.W. Bush

また、トランプ大統領が展開中の米兵を訪問する案を蹴ったのは、軍事衝突に巻き込まれるかもしれないと信じているからだと、複数の関係者がワシントン・ポストに語っている。就任直後、トランプ大統領はイエメン襲撃で死亡した海軍特殊部隊の兵士、ウィリアム・ライアン・オーウェンズ(William "Ryan" Owens)さんの遺体を出迎えたことも影響しているという。

大統領の戦闘地域訪問に向けた準備は、兵士の負担を増やすことにはなるが、一般的に彼らの士気を高めるものと捉えられている。多くが家族と離れて過ごすホリデーシーズンであればなおさらだ。

自身の軍へのサポートは比類なきものだと繰り返し主張しているが、トランプ大統領は退役軍人やその家族 —— 中でも大統領の政策に批判的な人々 —— と対立し続けている。

直近でそのターゲットにされたのが、元統合特殊作戦コマンドの司令官ウィリアム・マクレイヴン(William McRaven)氏だ。マクレイヴン氏は、ウサマ・ビンラディンを殺害した急襲作戦を指揮したことでも知られる。

18日のFox Newsのインタビューで、トランプ大統領はマクレイヴン氏について「ヒラリー・クリントンの支持者でウサマの支持者だ」と述べ、ビンラディンを倒すのに軍が果たした役割を軽く扱った。

ウィリアム・マクレイヴン氏

ウィリアム・マクレイヴン氏(2014年)。

SSG Sean K. Harp for the Chairman of the Joint Chiefs of Staff/Flickr

「率直に言って、もっと早くウサマ・ビンラディンを見つけられれば良かっただろう」

トランプ大統領は語った。

かつてトランプ大統領の大統領補佐官(国家安全保障問題担当)候補だと報じられたマクレイヴン氏は、ワシントン・ポストのオピニオン・コラムで、オバマ政権下で中央情報局(CIA)長官を務めたジョン・ブレナン氏から機密情報を扱うのに必要なセキュリティー認証を剥奪したホワイトハウスの決定を批判した。

「あなたのリーダーシップは…… こうした資質を満たしていない」と、マクレイヴン氏はトランプ大統領について書いた。「その行動を通じて、あなたは我々に我々の子どもたちの目の前で恥をかかせ、国際舞台で屈辱を与え、最悪なことに1つの国としての我々を分断した」

最近では、フランスで行われた第一次世界大戦の終結を記念した式典に出席しなかったことで、トランプ大統領は人々を驚かせた。ホワイトハウスは悪天候とロジスティクス上の問題をその理由に挙げている。

トランプ大統領は歴代大統領がしてきたように、復員軍人の日の後にアーリントン国立墓地を訪れなかったことでも注目を集めた。

「行くべきだった」と、トランプ大統領はFox Newsのインタビューで語った。

[原文:Trump is reportedly 'afraid of' going to a combat zone to visit US troops, but that may soon change]

(翻訳、編集:山口佳美)

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