ヤフーはスマホ移行の勝ち組という事実、ユーザーあたりの利用時間が凄まじい

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ヤフー決算から見えてくる、驚異的なユーザーあたり時間とは?

撮影:今村拓馬

今日はヤフーの決算の中から、とても興味深い数字を見つけたので紹介したいと思います。

ヤフーといえば昔からあるサービスなので、スマホが主流になって以降、どのくらいのユーザーがどの程度の時間を費やしているのか、疑問に思っている方も多いかもしれませんが、最初に結論を書いておくと、日本のヤフーは、PCからスマホへの転換に最も成功した会社の一つと言えるでしょう。

それでは最初に、簡単に決算の概要をおさらいしたいと思います。

ヤフー株式会社 2018年度第2四半期決算発表

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2018年7月から9月の四半期において、売上が2331億円で、YoY点+8.3%、営業利益は355 億円で、YoY△16.9%となっています。

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売上に関しては、会計方針の変更の影響を除くとYoY+10%と、二桁成長に戻ってきているのが印象的でした。

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営業利益に関しては、広告売上が増えた分よりも大きい金額を、「新たな挑戦への費用」という形で投資を行っているため、前年同期比ではマイナスになっています。しかし、安定的にこれだけの金額を稼ぎ出す事業である、ということに変わりはありません。

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広告ビジネスの方は、検索連動型広告が好調で、YoY+13%と、力強い伸びを見せています。

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コマース事業は、ショッピング広告の売り上げがYoY+28%と、他の事業を圧倒する形で成長しています。

1日の平均スマホ利用時間・上位アプリは?

一方で、少し話題を変えますが、1日のスマホ利用時間を見てみましょう。

LINE及び動画系アプリは利用時間が増加、TwitterなどのSNSは微減 ~ニールセン、スマートフォンアプリの利用状況を発表~

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ニールセンの調査によると、1人当たりの1日のスマートフォンの利用時間は、前年よりも少し伸びて、3時間7分となっています。

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内訳を見ると、アプリが85%、Webが15%となっています。

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上位アプリには、「Pokémon GO」や「LINE:ディズニーツムツム」といったゲームがあったり、LINEやTwitterなどが並びます。

今年の特徴としては、二つ挙げられます。

一つ目は、動画系のサービスの利用時間が大きく伸びているという点です。

二つ目は、ヤフーのサービスが利用時間を大きく伸ばしているという点です

ヤフーのログインユーザーあたりの1日の利用時間はなんと●分!

ここでヤフーの決算資料から、ヤフーのログインユーザーあたりの利用時間を計算してみたいと思います。

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月間のログインユーザー数は4,587万人まで増えています。

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ログインユーザーの利用時間の合計は、直近の四半期あたり25億時間にも上っています。

以上のデータから簡単に計算すると、1か月あたり、そして1日あたりの利用時間は以下のようになります。

・月間のログインユーザー数: 4,587万人

・利用時間合計: 25億時間/四半期

=>

・ログインユーザーあたりの1ヶ月あたりの利用時間: 1090分

・ログインユーザーあたりの1日あたりの利用時間: 36分

ヤフーのログインユーザーというのは4,587万人いて、1日平均当たり36分もヤフーのサービスを利用している、ということになります。

スマホの全体の利用時間が1日3時間ですので、スマホで利用している時間の平均約1/6を、ヤフーで消費してることになります。

アメリカのYahooはスマホ化の波に乗り遅れて、事業売却せざるを得ない状況まで追い込まれましたが、日本のヤフーはこの数字から分かるように、圧倒的に高い利用率を誇って、スマホ化の波によって大きく成長したと言えるでしょう。

また、月間のログインユーザー数の伸びが、YoY+10%であるのに対して、利用時間はYoY+12%で伸びている、つまり1ユーザーあたりの利用時間が大きく伸びているというのも、プラスのニュースではないでしょうか。

今後も、ヤフーの利用時間がどこまで伸びていくのかに注目していきたいと思います。


シバタナオキ:SearchMan共同創業者。2009年、東京大学工学系研究科博士課程修了。楽天執行役員、東京大学工学系研究科助教、2009年からスタンフォード大学客員研究員。2011年にシリコンバレーでSearchManを創業。noteで「決算が読めるようになるノート」を連載中

決算が読めるようになるノートより転載(2018年11月13日公開の記事

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