昔のアップルの広告にみる“今”との違い、そして変わらないこと

マックの広告

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筆者は最近、1993年に掲載されたアップルの古い広告に出くわした。広告は、“マックは手頃なコンピューター”とアピールしていた。

この宣伝文句は今はもう当てはまらない。最近、アップルのPCは競合よりも価格が高い傾向にある。

企業としてのアップル、そしてその製品は昔とは違ってしまったのか? 筆者は「macmothership.com」にアーカイブされているアップルの昔の広告やパンフレットを調べてみた。

アップルの昔の広告やパンフレットを通して、アップルは昔と変わっていないのか、それとも変わってしまったのかを見ていこう。

1970年代、アップルの初期の広告の1つ。

こちらは、1970年代に打たれた、アップル初期の広告の1つ。

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今のマックの広告はかなり大掛かり。


1980年代半ば、アップルはビジネスユーザーを獲得しようとしていた。

1980年代半ば、アップルは、ビジネス層を取り込もうと試みていた。

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やがてビジネス市場から距離を置き始めた。少なくとも2006年にスタートした「Get a Mac」キャンペーンでは、一般層にアピールし始めた。

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YouTube/Seantime


1993年の広告は「Macintosh. It does more. It costs less. It's that simple.(マッキントッシュ。機能はより多い。価格はより安い。シンプルなこと」とアピールした。2018年の今、話はシンプルではない。

2018年現在、マックはウィンドウズ10を搭載したノートPCのほとんどよりも高価。また「機能はより多い」という点についても議論の余地がある。

最近のマックは、どちらかというと、より手頃なウィンドウズ10と比べると、よりシンプルでクリーンなOSを搭載した高級品と言える。

オフィスでのデモンストレーションを提案していた。

アップルはオフィスで商品実演を提供していた。

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かつて、コンピューターは今ほど普及しておらず、ビジネスに活用できるかどうかは今ほど理解されていなかった。

そのため、コンピューターメーカーは、自社製品のプレゼンテーションを行わなければならなかった。1983年当時のアップルも例外ではなかった。

アップルのマーケティングは、コンピューターの可能性に気づいていない人、難しすぎて使えないと思っている人をターゲットにしていた。

アップルのマーケティングは、コンピューターの潜在能力に気づいていない人や難しすぎて使えないと思っている人に焦点を当てたものが多かった。

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そしてアップルは、より魅力的なデザインのコンピューターを作り出した。1990年代後半、ほとんどのコンピューターはつまらない「ベージュ色」だった。

1990年代後半に流通していたコンピューターのほとんどは、色気のない「テック・ベージュ色」だった。そんな中で、アップルは、魅力的なデザインのコンピューターを打ち出した。

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現在、マックはミニマルで艶やかなデザイン、特徴、処理能力、機能性にフォーカスしている。そして、「プロ」市場にもアピールしている。

現在のマックは、ミニマルで艶やかなデザイン、機能、処理能力、利便性などに焦点を当てている。そして、一般ユーザー層だけでなく、「プロ」層にも魅力を感じさせるような設計となっている。

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アップルにとってはシンプルさがすべてだった。それは今も同じ。しかし、最新のノートPCはそうとは言い難い。

アップルにとって、シンプルさが全てだった。それは今も同じ。しかし、同社最新のラップトップは、そうとは若干言い難い。

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アップルの成功は製品のシンプルさによるところが大きい。アップルの製品は、今も昔も、競合製品よりもシンプルで使いやすい。幅広い層にアピールしようとしている。

最近、アップルはノートPCのポートをUSB-Cに切り替えた。シンプルさを追求したように思えるが、実はシンプルさが失われつつあると感じる。

確かにUSB-Cは簡単かつ便利なもの。外部デバイスの接続を1つにまとめることができる。従来は、ノートPCの側面にさまざまなケーブルをつなぐ必要があった。

しかし、アップルのUSB-Cへの完全移行は間違いなくアグレッシブ過ぎる。ほとんどの人は移行の準備ができていない。特にUSB-Cのメリットを生かすために、ドングルやアダプター、高価なドッキングステーションを購入しなくてはならないことが問題。

さまざまな点で、今のアップルと昔のアップルは非常に似ている。

今日のアップルと過去のアップルは、様々な面で非常に似ている。

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キャッチコピーはほとんど変わっていない。アップルは印象的なコピーを使って、自社のコンピューターがどれだけオシャレかを常にアピールしてきた。1984年当時から。

コンピューターのように使える手のひらサイズのデバイスを開発しようとした。今のiPadのような製品。

アップルは過去に手で持ってコンピューターのように使えるデバイスを開発しようとしていた。現在のiPadのような。

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アップルはかなり前からコンピューターのように使える、手で持って使える端末を作っている。最近、アップルは、iPadはノートPCの代わりになるとアピールしている。

macmothership.comにはアップルの過去の広告やパンフレットが数百点以上ある。

macmothership.comで、アップルが過去に打ち出した数百点以上の広告やパンフレットを見ることができる。

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アップルの1976年から2002年にかけての広告やパンフレットが気になる人は、macmothership.comにアクセスしてみよう。


[原文:These old Apple ads show how similar — and different — the company and its products were back in the day

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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