YouTube/Jonathan Morrison
- ユーチューバーのジョナサン・モリソンはiPad ProをMac miniのディスプレイとして使う様子を紹介。
- モリソンは新型Mac Miniと新型iPad Proを使った。
長い間、iPadオーナーの大きな願いは、iPadでmacOSを使うことだった。
iPadは映画を見たり、本を読むには最適のデバイス。だが従来のコンピューターのように使うには多くの制限があった。強力なmacOSではなく、iOSを使っているためだ。
アップルは、iPadとMacはまったく別のデバイスと述べている。Mac用のソフトウエアはiPadでは使えない。
iOSとmacOS、両方の責任者である同社ソフトウエアエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ(Craig Federighi)氏は2018年はじめに、PCに「タッチスクリーンを導入しない」し、今後もそれはないだろうとワイアードに語った。
しかしありがたいことに、iPadでmacOSを使うことはできる(正確には、Macの外部ディスプレイとしてiPadを使うのだが)。
ユーチューバーのジョナサン・モリソン(Jonathan Morrison)は、このユニークな方法を紹介している。
見てみよう。
モリソンが使ったのはiPad ProとMac Mini。
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Finderはもちろん、Safari、Final Cut Proといったアプリまで、iPad Proで動いている。タッチスクリーンとApple Pencilなど、iPadに特有の機能もそのまま使える。
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マジックのようだ。macOSのiPadバージョンができたのかと思ってしまう。
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これらはLuna Displayを使うと可能になる。Luna Displayは、iPadがMacのセカンドディスプレイとして使えるようになる小さなアダプター。MacBook ProやiMacに加えて、新型Mac miniでも使える。
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Luna Displayは80ドル、USB-C用とDisplayポート用の2種類ある。間違えないように。PCに直接挿す、ドングルやアダプター経由では使えない。
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使っている様子。iPad ProをMac miniのメインディスプレイにすることができる。もちろんセカンドディスプレイにもできる。
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従来のキーボード、タッチパッドやマウスがiPadで使えるようになる。
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iPad用のSmart Keyboardでも使える。驚きだ。
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一番の驚きはタイムラグがないこと。「ほぼ同時」とモリソン。
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だがモリソンはiPad ProをMac miniのディスプレイとして使うためだけに購入することは薦めなかった。「すでに両方持っているなら、問題ない。Luna Displayは比較的高価だから」。
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Wi-Fiは重要。Luna Displayはディスプレイとの接続にWi-Fiを使う。Wi-Fiのスピードが遅いと、使い勝手も悪くなる。Mac miniとiPad Proは同一のWi-Fiネットワークにつなぐ。
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他にも問題はある。音声はiPad Proには送られてこない。そのためMac miniに外部スピーカーやヘッドホンをつなぐ必要がある。HomePodを持っているならそれでも良い。モリソンは、HomePodと一緒に使うと極めて快適と語った。
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もう1つの問題は、セットアップのために最初に外部ディスプレイが必要になること。
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またモリソンは、この組み合わせは「想像していたよりも良かった」と語った。彼はその言葉を証明するために、Final Cut Proを使ってみせた。
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いくつかの問題はあるものの、この組み合わせはiPadでMac用ソフトウエアを使うことの新たな可能性を見せてくれた。iPadでSafariやFinal Cut Proが動き、従来のマウスやキーボードが使え、そのうえタッチスクリーンやApple Pencilも使える。
タイムラグがないのは驚き、アップルが公式に認めた使い方ではないにもかかわらず。
筆者は初めてRetinaディスプレイを搭載したiPadを持っていた。その後、iPad Airに買い替え、最新のiPad Proも購入した。だが私には期待したものとは違っていたため、残念だが1日も経たないうちに返品した。
筆者はiPadが大好き、仕事に使えるコンピューターになって欲しい。だから、この組み合わせは希望を与えてくれた。
運が良ければ、アップルは将来、こうしたiPadの使い方を推奨するかもしれない。
モリソンの動画は以下。
[原文:This guy found a way to run Apple's Mac software on an iPad — and it works surprisingly well]
(翻訳、編集:増田隆幸)