もう会わない! 採用現場で増える「電話面接」、相手が人間ですらないことも……

PCを使いながら電話をする女性

Shutterstock/joklinghero

  • アメリカでは、就職希望者を自動化された、一方的な電話インタビューで評価する雇い主が増えている。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
  • これは厳しい雇用情勢の中で、企業側が採用候補を素早く囲い込みたいためだ。
  • しかし、採用される側からは、冷たい対応で、イライラするとの声が聞かれる。

アメリカでは厳しい雇用情勢の中、人材採用に必死な企業は新しい採用面接の方法を試している。就職希望者にあらかじめ録音された一連の質問に答えさせる、自動化された電話面接だ。つまり、就職希望者は事実上、独り言を言うことになる。

ヘルスケアから保険、小売り、外食、法律事務所まで、こうしたタイプの自動化された採用面接を導入する企業が増えていると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。だが、この手法は、就職希望者にとって理想的とは言えなさそうだ。

フロリダ州のデジタル・マーケティングの仕事に応募したとき、初めて自動化された電話面接を経験したジェレミー・マフェイ(Jeremy Maffei)さんは、とても驚いたと同紙に語った。

「頭が真っ白になったよ」

マフェイさんは採用面接でよく聞かれる、自身最大の成功と失敗について答えるよう言われたが、自分の回答が「相手の共感を呼べたのか」どうかよく分からなかったと言い、面接は「ものすごく冷たい感じだった」と話した。

採用担当者たちはウォール・ストリート・ジャーナルに、この戦術は労働力が不足する中、有望な従業員をできるだけ早く囲い込むためのものだと話している。アメリカの失業率は3.7%で、失業している人の数よりも求人数の方が多い。

厳しい雇用情勢の中、人材を引き付けるために企業がちょっと変わった戦略を取るのは、これが初めてではない。

Business Insiderが以前報じたように、一部企業は1度の電話面接で採用を決めている。これは主に、メイシーズ(Macy's)バス&ボディー・ワークス(Bath & Body Works)といった小売企業の季節限定の仕事で見られる手法だ。しかし、同じことが教師エンジニア、ITのプロといった仕事の採用現場でも起きているようだ。

そして、こちらもBusiness Insiderが以前報じたとおり、 アメリカでは若い人材にアピールするため、仕事の肩書を「アソシエイト」などから「エバンジェリスト」「ロックスター」「ニンジャ」といったものに変える企業も増えている。

[原文:Forget in-person interviews: Companies are turning to phone calls to hire, and sometimes there isn't even a real person on the line]

(翻訳、編集:山口佳美)

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