リフォメーションは、持続可能性をうたうファッション・ブランドだ。
Reformation
- インスタグラムはわたしたちの買い物の仕方を劇的に変えた。そして消費者にとっては、新たな、まだあまり知られていないブランドが見つけやすくなった。
- つまり、比較的規模の小さな、消費者に直接販売をする企業が、オンライン上で突然成功できるようになった。
- ファッション検索サイト「Lyst」による、いま最もインスタグラムで人気の高いブランド トップ10を紹介しよう。
インスタグラムはわたしたちの買い物の仕方を劇的に変えた。そして消費者にとっては、新たな、まだあまり知られていないブランドが見つけやすくなった。
かつて立ち上げから順調に地位を築いていくのが難しかった規模の小さな企業は、インスタグラムで幸先の良いスタートが切れるようになってきた。インスタグラムはこうしたブランドが、広告やマーケティングに多額の投資をせずとも、より多くのオーディエンスにリーチする役に立っている。
これを後押しするのが、インフルエンサーだ。急速に最も強力な宣伝ツールの1つとなった彼らは、場合によっては伝統的な有名人による宣伝効果をもしのぐ。
ファッション検索サイト「Lyst」は検索需要の伸びに基づき、いま最もインスタグラムで人気の高いブランド トップ10をまとめた。
紹介しよう。
10位 スティーヌ・ゴヤ(Stine Goya)
Facebook/Stine Goya
デンマークのデザイナー、スティーヌ・ゴヤは、自身の名前を取ったブランドを2006年にコペンハーゲンで立ち上げた。カラフルなプリントと女性的なデザインで知られる。
9位 ルージュ(Rouje)
Facebook/Rouje
フランスのモデルでイットガールのジャンヌ・ダマス(Jeanne Damas)が自身のブランド「ルージュ」を立ち上げたのは、2016年のことだった。コレクションは彼女自身のスタイルに基づいていて、花柄のビンテージ・スタイルのドレスに力を入れている。
ブランドが有名になったのは2017年、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez) がひと月に3着のルージュのワンピースを着た後のことだ。
Lystによると、写真(上)のルージュのドレスは2018年7月~9月、1週間あたり9000回以上検索された。
8位 フェイスフル・ザ・ブランド(Faithfull the Brand)
Facebook/Faithfull the Brand
フェイスフル・ザ・ブランドは、そのゆったりとしたバケーションウェア、ビーチウェアで知られる。
全てのアイテムはインドネシアのバリ島で作られていて、ビンテージ・プリントからインスピレーションを得ている。
キャンディス・スワンポール(Candice Swanepoel)やヴァネッサ・ハジェンズ(Vanessa Hudgens)といったインフルエンサーや有名人たちが同ブランドの服を着た写真が撮られた後、Lystのサイトでは前の年に比べて検索が12%伸びた。
7位 ナヌーシュカ(Nanushka)
Facebook/Nanushka
ブダペストに拠点を置くナヌーシュカは、2006年頃から持続可能でシンプルなファッションを提案してきた。創業者のサンドラ・サンダー(Sandra Sandor)とその共同オーナーのPeter Baldasztiは、1つの店から今では世界30カ国以上で取り扱われるまでに会社を育ててきた。
6位 スタウド(Staud)
Facebook/Staud
スタウドの共同創業者サラ・スタウディンガー(Sarah Staudinger)とジョージ・アウグスト(George Ausugto)は、タイムレスなコレクションを手頃な価格で作りたかったのだという。大半のパンツの価格は200ドル弱(約2万3000円)、ワンピースは175~415ドル(約2万~4万7000円)だ。
フォーブスによると、スタウドの2018年の売り上げは、2017年の5倍となる2000万ドルに届く見込み。
5位 ガニー(Ganni)
Facebook/Ganni
デンマークのブランド「ガニー」は、ディッテ(Ditte)とニコラス(Nicolaj)のレフストラップ(Reffstrup)夫妻が経営している。顧客とインスタグラムのインフルエンサーがハッシュタグ「#GanniGirls」を付けてその服を見せるプロモーションによって、成功を収めた。
現在、インスタグラム上で最も知られているブランドの1つで、世界中で販売されている。デザイナーズブランドのオンラインショップ「Net-a-Porter」では、最も売れているブランド トップ20にも入っている。
4位 リアリゼーションパー(Réalisation Par)
Facebook/Réalisation Par
オーストラリアのオンライン・ファッションブランド「リアリゼーションパー」は、その180ドル(約2万円)のレオパード柄のナオミ・スカート(写真上)で、2018年のインスタグラムの話題を独占した。インデペンデント(Independent)は、このスカートが今夏、入荷するたびに売り切れになったと報じている。
コレクションとして発表するというよりも、それぞれのアイテムを個別に発売している。
3位 アティコ(The Attico)
Facebook/The Attico
イタリアのイットガール、グリンダ・アンブロシオ(Gilda Ambrosio)とジョルジア・トルディーニ(Giorgia Tordini)が2016年に立ち上げたアティコは、モデルのロージー・ハンティントン=ホワイトリー(Rosie Huntington-Whiteley)がその服を着て写真を撮られたことで、一夜にして有名になった。
2位 リフォメーション(Reformation)
Facebook/Reformation
アメリカのファッションブランド「リフォメーション」は、持続可能な生地や倉庫で余った材料、ビンテージ服を別用途に使ってトレンディーなアイテムを作ることで知られている。写真(上)のテルマドレスは、2018年に最もLystで見られたワンピースのトップ10に入っている。
リフォメーションは現在、アメリカで13店舗を展開、ノードストロームでも販売されている。
1位 ヴェジャ(Veja)
Facebook/Veja
2004年の立ち上げ以来、フランスの持続可能なスニーカー・ブランド「ヴェジャ」はファッションエディターやセレブのお気に入りとして有名になった。直近では、イギリス王室のメーガン妃が、オーストラリアとニュージーランドを訪れた際に履いていたことでも知られる。
Lystによると、ヴェジャの検索は前の年に比べて113%増えている。
(翻訳、編集:山口佳美)