辞めちゃうのか……
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大半の上司は、多くの従業員が会社を辞めるとびっくりするものだ。同じことは、会社に欠かせない従業員1人が辞めるだけでも起こり得る。
「上司としては、部下が会社を辞めそうな兆候を見逃さずに、手遅れになる前に対応することが重要です」と、キャリアの専門家で『Tame Your Terrible Office Tyrant: How to Manage Childish Boss Behavior and Thrive in Your Job』の著者リン・タイラー(Lynn Taylor)氏は言う。
そして、同僚の退職 —— 1人でも複数でも —— は、すぐに日々の業務を危うくする。
「従業員を失うことで、サービスの提供からスケジューリングまで全てに大きな影響を及ぼしかねない」とビジネスに関する講演活動を行い、『The Humor Advantage』の著者でもあるマイケル・カー(Michael Kerr)氏は言う。「チームのカルチャーにもマイナスの意味で影響を与えます。そして後任を採用し、育てるには多大な費用と時間がかかるため、管理職にとっては備える時間があればあるほど良いと言えます」
テイラー氏とカー氏は、同僚が辞めそうな17のサインを明かしてくれた。だが、覚えておこう。これらはいずれも可能性を示すもので、その人物が必ず辞めるという証拠ではない。
手遅れになる前に、これらの兆候に注意しよう。
1. 服装が変わった
Alton Lane
きちんとした格好をし始めた場合、仕事の合間もしくは仕事終わりで別の会社の面接を受けているのかもしれないと、カー氏は言う。
逆もしかりだ。
「仕事に満足していないと、どうせ誰も自分のことなんて気にしていないだろう、もしくはもうどうでもいいと考え、服装がラフになることもある」とテイラー氏は言う。
2. よく休む
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会社を辞めようと考えている人は、仕事を休むことが増えることもある。隙あらば休暇を取ろうとする人は、休みを使って別の仕事を探している可能性があるとカー氏は言う。
「病休や有休を使い尽くしている場合(突然、歯医者の予約を入れまくっている場合も)、会社を辞めるつもりで、自分のものだと思えるあらゆる福利厚生を含む権利を使い果たそうとしている赤信号かもしれない」と同氏は付け加えた。
3. 仕事への関心を失っている
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同僚の中に突然、ミーティングで提案をしたり、意見を言わなくなったり、仕事に関するあらゆることに関心を失ったような人はいないだろうか?
「仕事に対する情熱を失っているか、この先、自分がいなくなることが分かっているため、どうでもいいと思っているサインかもしれない」とカー氏は言う。
4. ユーモアのセンスがなくなった
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会社を辞めそうな人は、ジョークを言って回らなくなるかもしれない。
「フレンドリーで気軽な雰囲気ではなく、より直接的かつ現実的になるかもしれない」とテイラー氏は言う。「これは周りをサポートする人だと評価されたり、誰かを感心させることに興味がなくなったからだ」
5. 罪の意識を感じている
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ボディーランゲージや顔の表情が、同僚が罪の意識を感じているヒントを与えてくれるかもしれない。彼らは、転職先を探し、もう長くはこの職場にいないことを分かっているからだと、カー氏は言う。
6. 常に機嫌が悪い
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特定の同僚に話しかけたときに、突然冷たく感じたことはないだろうか?
「最初の何回かは、今日は機嫌が悪いのかなと思うでしょう。でも、それが頻繁なことに気付くのです」とテイラー氏は言う。
7. おもしろくなさそう
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普段よりもイライラしたり、仕事の話題でより辛辣なコメントをしている人は、会社が向かおうとしている方向性を信じていないかもしれないとカー氏は言う。
8. 行動が変わった
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急に自分の殻に閉じこもったり、逆に同僚と毎日ランチに出かけるようになったり、行動が変化した人は、仕事を辞めようとしているもしくは同僚に同情しているのかもしれない。
「以前は一緒にランチに行くことのなかったチーム内のグループがランチに行くようになったなら、彼らは転職の相談をしているかもしれません」とテイラー氏は言う。「ただし、誰がどのくらいの頻度でランチに行くようになったかという新しい習慣は、他のサインが見当たらなければ、気にする必要はありません」
9. 生活に大きな変化があった
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プライベートで何か大きな変化があると、自宅にもっと近い職場がいいとかもっとストレスの少ない環境で働きたいといった新たな仕事を探すきっかけになることもあると、カー氏は言う。
10. 生産性が低下する
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同僚が突然、レポートを出すのが遅くなったり、売り上げを急激に下げていたら、何かが起きているかもしれない。
「職場に完璧でない状態で現れるプレゼンティーイズムの方向に変化する習慣は、赤信号だ」とカー氏は言う。
11. 意見が対立したときのアプローチが変わった
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会社を辞めようとしている人は、意見が対立したときの対応が変わるかもしれない。
「以前は言い返すことの多かった人がそうしなくなった場合、彼らはわざわざ反論する価値がないと感じているのかもしれない」とテイラー氏は言う。「気持ち的にもう終わっているのだ」
ただし、もともと相手に言い返すことの少ない人の場合、フラストレーションや怒りから逆に理屈っぽくなることも。
12. 長期的なプロジェクトや課題について、話しづらそうにする
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より青い芝を探している人は、明らかに数カ月先のプロジェクトについて話しづらそうになるとテイラー氏は言う。「より長期的な締め切りが関わってくると、彼らはあいまいな態度を取る」
13. 噂が飛び交う
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特定の誰かもしくはグループについて何かが変わったとか、何かが起きているんじゃないかと同僚があなたに話を振ってきた場合、何かが起きている可能性がある。
「より近い同僚があなたよりも先に何らかのサインを読み取っているかもしれない。噂が聞こえてきたら要注意だ」とカー氏は言う。
14. コミュニケーションが減る
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「チームのメンバーが退職を考えている場合、メールでも対面でも、一般的にコミュニケーションをあまり取らなくなる」とテイラー氏は言う。
15. スケジュールが突然変わる
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遅くまで働いていたり、出社するのが遅くなるなど、これまでにないようなスケジュールで動き始めたら、今の仕事のかたわら、新しい仕事を探したり、採用試験を受けている可能性があると、カー氏は言う。
16. 何か尋ねても、フィードバックがない
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コミュニケーションを遮断している? 問題をあなたと一緒に解決しようとしない?
「相手が会社を辞めようとしている場合、その人はあなたがどんな課題を持ち込んでも、何も問題ないかのように振舞うでしょう」とテイラー氏は言う。「すでにシャットダウンしているか、気持ちが次に移っているかだ」
17. 嫌な予感がする
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あなたが職場でおかしな雰囲気を感じたり、特定の同僚になんとなく違和感を覚えたら、彼らが会社を辞めようとしているサインかもしれない。
「直感はあてになるのに、大半の人があまり信じていない」とテイラー氏は言う。
自分の直感を信じよう。当たっている可能性は高い。