ミレニアル世代は「ツナ缶」も消滅させた? 開けるのが面倒?

袋入りツナ

ツナ缶メーカーは今、袋入り製品も提供している。

Facebook/StarKist

  • ツナ缶の消費量は過去30年間で減少している。
  • 専門家は、ミレニアル世代が食品に手軽さを求めることや、缶を開ける作業を面倒に感じることも減少の要因となっているとウォール・ストリート・ジャーナルに語った。
  • 手軽さを求めるトレンドは、食品デリバリー企業への大きな需要を生み出した。UBSは最新のレポートで、オンライン食品デリバリーは2030年までに食品サービス市場全体の10%を占めるようになると予想した。現在の市場規模350億ドルから3650億ドルに成長することになる。

ツナ缶は時代遅れになっているようだ。

アメリカ農務省のデータによると、人口1人当たりのツナ缶の消費量は過去30年間で42%減少した。一方、同時期に鮮魚および冷凍魚の消費量は増加している。ウォール・ストリート・ジャーナルは12月2日(現地時間)に報じた

専門家は、ツナ缶の消費量が減少している背景には、調理スタイルの簡便化、ミレニアル世代がより新鮮な食品を好むこと、そして缶を空けるための道具を持っていないなど、複数の要因があると同紙に語った。

「ミレニアル世代の多くは缶切りさえ持っていない」とツナ缶メーカー、スターキスト(StarKist)のマーケティング&イノベーション担当バイスプレジデントのアンディ・メックス(Andy Mecs)氏はウォール・ストリート・ジャーナルに語った。

結果として、スターキストは袋入り製品に力を入れている。同社によると、袋入りツナの売り上げは年間20%成長しており、今、若い世代にはツナ缶よりも人気がある。

手軽さはミレニアル世代が食品に求める最も基本的な事項となった。このトレンドは旧来の食品ブランドに大きなプレッシャーを与え、そして食品デリバリー企業への大きな需要を生み出した。

UBSの最新のレポート『Is the Kitchen Dead?』は、食品デリバリーアプリの成長によって、将来、家庭で調理する人がいなくなる可能性を指摘した。

レポートによると、オンライン食品デリバリーは2030年までに食品サービス市場全体の10%を占めるようになると予想した。つまり現在の市場規模350億ドル(約4兆円)から3650億ドル(41兆3000億円)に成長することになる。

「オンライン注文は当たり前になりつつある。手軽さ、正確さ、そして支払いを一本化できるため」とUBSのアナリストは記した。

「オンデマンド、かつサブスクリプション型の調理済み食品デリバリーの大規模な普及は家庭での調理に終止符を打つ可能性を秘めている」


[原文:Millennials are apparently killing canned tuna because opening a can is too much work for them, StarKist exec says

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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