ジェイクとローガンのポール兄弟は2017年6月から2018年6月までに3500万ドル以上稼いだ。
Jordan Strauss/Invision/Associated Press, Richard Shotwell/Invision/Associated Press
- フォーブスは2018年に最も稼いだYouTuberを発表、ランキングはデータや業界関係者のインタビューに基づいている。
- ランキング トップ10は男性が占めた。うち半数はビデオゲームに焦点をあてている。
- 合計すると、トップ10 YouTuberは1年で1億8000万ドル(約200億円)以上を稼いだ。
YouTubeのポップカルチャーへの影響は無視できない。
YouTubeのトップスターは世界有数のインフルエンサー、メディアと広告主は数千万のフォローワーへの影響力を欲しがっている。
インフルエンサーの価値が高まったことで、多くの人気YouTuberは自らのブランドを数百万ドル規模のビジネスに変えることができた。成功の形はさまざまだが、最も成功したYouTuberは、広告収入を超える新たな収入源を見つけ出した。
例えば、アパレルブランドを立ち上げたり、テレビに出演したり、大人気のライブツアーやおもちゃブランドで成功している。
フォーブスは2017年6月1日から2018年6月1日までの収入に基づいて、最も稼いだYouTuberのランキングを発表した。
ランキングのトップ10を見てみよう。
10位 ローガン・ポール(Logan Paul ):1450万ドル
Nicholas Hunt/Getty Images
ローガン・ポールは2017年、同ランキングで4位だった。しかし彼のブランディングは青木ヶ原樹海で見つけた死体の動画を公開したことで転落した。
YouTubeはポールを広告プログラム「Google Preferred」から外し、彼の広告収入に影響を与えた。しかし、ポールはチャンネル登録者数を増し続け、自身のブランドやイベント出演などから収入をあげ続けている。
日本でのスキャンダルにもかかわらず、ポールは今年、年間収入を200万ドルも増やした。
2018年、最も見られたポールの動画はロンドンで開催されたイギリスのYouTuber「KSI」とのボクシングの試合、ペイ・パー・ビューで配信された。試合は引き分けに終わったが、彼らは2019年、再戦を計画している。
9位 ピューディパイ(PewDiePie):1550万ドル
YouTube
ここ数年、ピューディパイ(PewDiePie)ことフェリックス・シェルバーグ(Felix Kjellberg)は、間違いなく世界で最も成功したYouTuberだった。
しかし、人種差別や反ユダヤ主義的な発言によって最近、いくつかのスポンサーを失った。それでもローガン・ポールと同様、ピューディパイは2017年6月から2018年6月までに収入を約350万ドル増やした。
ピューディパイはYouTubeで最も多い7300万人以上のチャンネル登録者数を誇っている。だが、2019年の早い段階でBollywoodのYouTubeチャンネル、Tシリーズに抜かれそうだ。
8位 Jacksepticeye:1600万ドル
YouTube
アイルランドのビデオゲームストリーマー、Jacksepticeyeことショーン・マクローリン(Sean McLoughlin)はディズニーがスポンサードしたピューディパイの「Revelmode」ネットワークのメンバーとなった最初のユーチューバーの1人、チャンネル登録者数を一気に増やした。
ディズニーは結局、Revelmodeを止めたが、マクローリンは最終的にディズニーXDとオリジナル番組を制作する契約を結んだ。またヨーロッパや北米で開催される数多くのライブイベントやツアーで司会も務めている。
7位 VanossGaming:1700万ドル
Vanoss Gaming
VanossGamingはカナダのゲーマー、エヴァン・フォング(Evan Fong)が運営している。だがフォング自身はめったにカメラに登場しない。
彼のチャンネルはユニークな編集、オリジナルアート、コメディ風の演出で際立っている。
フォングはまた、アパレルやRynxという名前での音楽制作など、YouTube以外にも活躍の場を広げている。
6位 Markiplier:1750万ドル
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Markiplierことマーク・エドワード・フィッシャバッハ(Mark Edward Fischbach)は、5年以上にわたって最も人気のあるビデオゲーム・ユーチューバーであり、影響力のあるコンテンツクリエーターと頻ぱんにコラボレーションしている。
フィッシャバッハは以前、バイオメディカル・エンジニアになるために勉強していたが、人生を変えるような出来事に苦しみ、YouTubeでのキャリアを追い求めた。彼は、副腎から腫瘍を取り除き、ガーフフレンドと別れ、仕事を解雇された後、YouTubeチャンネルを開設することを決めたとフォーブスに語った。
現在、彼のチャンネル登録者数は2200万人を超える。
5位 ジェフリー・スター(Jeffree Star):1800万ドル
YouTube
かつてマイスペースで最もフォロワーの多い人物として知られたジェフリー・スターは、2014年にYouTubeに移り、大きな成功を収めた。
彼は自身のチャンネルとともにメイクブランド「ジェフリー・スター・コスメティクス(Jeffree Star Cosmetics)」を立ち上げ、さまざまな美容のヒント、チュートリアル、個人的なビデオブログなどをアップロードした。
スターは約300本の動画で1100万人以上のチャンネル登録者を獲得した。これは、ほとんどのトップYouTuberが毎日、定期的に動画をアップロードしていることからの脱却と言える。
4位 DanTDM:1850万ドル
YouTube
オーストラリアのビデオゲーム・ストリーマー、DanTDMことダニエル・ミドルトン(Daniel Middleton)は昨年、最も稼いだYouTuber、1650万ドルを稼いだ。
そして彼の収入は、シドニー・オペラハウスでの4回の完売を含むワールドツアーや大成功しているアパレルブランドによってさらに増えた。
ミドルトンは「マインクラフト」のストリーミングで数多くのチャンネル登録者を獲得、11月下旬にアメリカで公開されたディズニーのアニメ映画 『シュガー・ラッシュ:オンライン(Ralph Breaks the Internet)』にeBoyとして出演した(日本公開は12月21日)。
3位 Dude Perfect:2000万ドル
YouTube/Dude Perfect
Dude Perfectは何百もの素晴らしいトリック撮影や離れ技を紹介するスポーツ系チャンネル。
5人の男性グループ(双子のコリー・コットン、コビー・コットン、ガレット・ヒルバート、コビー・ジョーンズ、タイラー・トーニー)が運営している。全員テキサスA&M大学出身。
彼らの技は口コミで大きな話題となり、朝の情報番組「Good Morning America」や複数のESPNショーに出演した。
人気が高まるにつれ、オデル・ベッカム、ドリュー・ブリーズ、クリス・ポール、デイル・アーンハートなどの有名アスリートとも動画を制作した。
2位 ジェイク・ポール(Jake Paul):2150万ドル
Richard Shotwell/Invision/Associated Press
ローガン・ポールは日本での騒動でランキング順位を落としたが、弟のジェイクは成功を続けている。彼は毎日、ビデオブログやラップ動画を1700万人以上のチャンネル登録者に配信している。
ローガン同様、ジェイク・ポールは当初、今はもうなくなったVineから始まった。500万人以上のフォロワーを持ち、コンテンツは20億回以上再生されていた。
ポールは現在21歳。2017年7月には、ロサンゼルスの自宅の騒音や周辺に彼のフォロワーからの望まぬ注目を集めたことで隣人たちとトラブルになり、大きな注目を集めた。
1位 ライアン トイズレビュー( Ryan ToysReview):2200万ドル
YouTube
ライアン トイズレビューが最も稼いでいるYouTubeチャンネルのNo.1に輝いた、7歳のライアンがホスト役を務めている。
彼の両親は2015年3月、ライアンがおもちゃのレビューを行う様子を撮影し始め、現在、チャンネル登録者数は1700万人を超える。
ライアンのチャンネル登録者数は他のトップYouTuberほど多くはないが、おもちゃ業界への影響力が強まっていることで、2017年から収入は倍増した。
ライアン トイズレビューは、pocket.watchやBonkers Toysとパートナーを組んで、彼の名前を冠したおもちゃや書籍を作成。ライアンズワールド(Ryan's World)のおもちゃシリーズは2018年はじめ、ウォルマートで独占販売された。
(翻訳:一柳優心、編集:増田隆幸)