史上最長の強気相場は最終段階、「深く長い調整局面」がやって来る ── ソシエテ・ジェネラル予想

弱気相場のイメージ

Wikimedia Commons

  • アメリカ株式市場、最長の強気相場は最終段階にある。少なくともフランスの大手銀行ソシエテ・ジェネラルのテクニカル分析チームはそう考えている。
  • エリオット波動理論は株式市場が頂点に達し、今後は「深く長い調整局面」が続くことを示したと同チームは述べた。
  • 一方、ウォール街のストラテジストのほとんどは、2019年についても強気の姿勢。2019年末のS&P500の予想数値の平均は3052。

アメリカ株式市場、最長の強気相場は最終段階に差しかかった、とウォール街の銀行は述べた。

「我々の見方では、2009年に始まった上昇サイクルは終わりつつある」とステファニー・エイメー(Stphanie Ayms)氏が率いるソシエテ・ジェネラルのテクニカル分析チームは12月3日(現地時間)、クライアント向け文書に記した。

「より詳細に述べると、エリオット波動理論における有名な第5波、すなわち上昇5波の最後の波は、S&P500とナスダックにおいて顕著に現れている。長期指標においてベアリッシュ・ダイバージェンス(弱気の乖離:テクニカル指標が下降するなか株価が上昇している状況)が発生していることと、弱気の反転パターン(ヘッドアンドショルダー:相場の天井を示すチャートパターン)が始まっていると考えられることは、アメリカの株式市場がピークを迎えていることと売り抜け局面の始まりを示唆している」

エリオット波動理論は、市場の上下動を見抜くためのもの。市場は人間の行動に左右され、認識可能なサイクルで動いているという仮説に基づいている。特にトレーダーたちは1つの群れのように同じ行動を取るという仮説だ。

上がった株価はやがて下がる。エリオット波動理論には8つの波がある。最初の5波(第1波から第5波まで)は上昇波、最後の3波(A、B、C)は下降波だ。

S&P500は2009年3月に底を打って以来、10年近くにわたって上昇を続けてきた。その間、6度の調整局面 ── あるいは10%以上の下落と数回の危機に見舞われたが、これから起ころうとしている事態はより深刻なもののようだ。

ソシエテ・ジェネラルによると、このところ、強気相場の勢いにはブレーキがかかり、最後の波である第5波の当初の目標値をやや下回った(3000弱)。これは2016年と2018年の第1四半期の急落の直前の状況と似ている。その後の売りで上昇分の25%〜30%が吹き飛んだ。

ソシエテ・ジェネラルは、今回もそうしたことが起こる可能性が高いと考えている。サポートライン(下げ止まると思われている水準)を割り込むと「深く長い調整局面」がやって来るとソシエテ・ジェネラルは述べた。ただ、具体的な数値は示さなかった。

ソシエテ・ジェネラルのちゃーと

Societe Generale

ソシエテ・ジェネラルの警告は、ウォール街の他の大半の銀行とは真逆。ブルームバーグの調査に答えたウォール街のストラテジストは2019年末、S&P500は3052になると予想している。

だが2019年、株式相場が今より上昇するという考え方に誰もが同意しているわけではない。

2018年の相場見通しについて「ローリング・ベア(弱気相場が順繰りに巡る相場)」としてきたモルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン(Michael Wilson)氏は、下落の大半はすでに起きたと考えている。市場は9月にピークに達して以降、11.47%も下落した。

「市場がローリング・ベアであることは、合意が得られ理解が進んだ。より重要なことは、予想株価収益率がピークから18%低下した中、株価に割高感があること」とウィルソン氏は述べた。

「つまりこの弱気相場で株価打撃の90%は出尽くしたが、まだ半分しか影響は出ていない」

ウィルソン氏は2019年、若干の収益不況が起こる確率は50%以上あるが、米連邦準備制度が2019年半ばに利上げを休止するため、状況は緩和するとみている。ウィルソン氏は2019年末のS&P500を2750と予測している。

[原文:The longest bull run in stock-market history is on its last legs — and a 'deep and prolonged correction' is coming

(翻訳:遠藤康子/ガリレオ、編集:増田隆幸)

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