突然ですが「結婚」に憧れってありますか?
働き方や生き方が今までになく多様になり、日本の晩婚化も進んでいく一方で、じつは「早婚願望」を持っている人も多いと言われる20代。
関連記事:学生時代の彼は手放さない——20代女子の早婚願望。おひとりさま時代に感じる結婚先延ばしリスク
11月23日放送のオンラインテレビ『NewsX』で、20代で独身の3人が「今の結婚観」をぶっちゃけた。
アンチ結婚!でも世代の流れは「早婚派」
結婚アンチの筆者(27)。
動画:Business Insider Japan
実は、この番組にも出演した筆者(西山)はアンチ結婚派です。
理由は「●歳までに結婚しないと……」と無意味なプレッシャーにさらされる人を少しでも減らすため。
あと、同性婚や夫婦別姓といった制度を認めていない日本の婚姻制度にもNOを突きつけるため、アンチ結婚派として活動しています。
けれど、ゲストの一人であり、子どもを産む前の若者に、子育て家庭に1日留学してもらう「家族留学」というプロジェクトなどを立ち上げているmanma代表の新居日南恵さんは、
「周りの20代の子に聞くとみんな『20代半ばで結婚して30歳までには子どもを産みたい』っていうんです、どこのスピーカーで流れて、すり込まれたんだろう?っていうくらい」
と語ります。マジか……。
新居さん自身もその感覚はわかるといい、
「『(結婚した男性が)20代は脳内の9割くらいを恋愛に使わなければならなかったけど、結婚したらそれを使わなくていいから、すべてを仕事に割ける』と言っていて。めっちゃいいなと思いました」
結婚って「内定」みたいなものだよね、という意見も。とりあえず選ばれておけばあとはやめてもいいし、「なんで内定持ってないの」という白い目でみられなくなる。うーんでもその生き方、息苦しくないのかな?
理想の家庭は「クレヨンしんちゃん」?
そもそも「ふつうの家庭」って何?って思うし、それが納得できるまでは結婚したくないと思う派。
Shutterstock/ Syda Productions
20代男性側の意見は?
リクルートに勤めながら、ニュースメディア「POTETO.media」の事業戦略室長も務める帆士(ほし)大貴さんは、
「一度結婚したら、家族のためにがんばらねばならぬ、というのが男の生き様」
「夫婦の財布も一緒にしたい。ブタの貯金箱みたいなのにお互いが稼いだお金をいれるのが(理想)」
と、一同驚きの古典的な結婚観。
理想の父親・夫はクレヨンしんちゃんの野原ひろしだそう。もう平成も終わるのに、なんでそんな考え方なの?と聞くと、
「一個上の先輩が起業して、ビジネスをやっているという話は聞くけれど、自分の周りの人たちがどんな結婚しているのかってほとんど知らないんですよね」
確かに、他の家族がどんな生活をしているのかはオープンには語られないですよね(こっちも聞かないし)。
ちなみに私はオランダに留学したことがあり、その時に友だちが「うちのママの元カレの家に今日は行くんだ!」とフツーに言っていたのでビックリした思い出があります。
LGBTQという言葉がこの10年ほどで急速に知られるようになって来たように、オープンリレーションシップや無性愛(性的な関係のない愛)など「愛し方の多様性」もこれから認められていくようになるでしょうか?
年収が低い方が家事をやるべきなの?
こんなこと言われたらキレるの確実。
参照:Business Insider Japan
長年結婚や働く女性についての取材を続けてきた、Business Insider Japanの浜田編集長によると、「年収を低い方が家事をするべきだ」という考えも根強いそう(これ、あるあるなんですかね)。
それなのに、女性の方が年収が高ければ男性が家事をやるかといえば、そういうわけでもない。
編集部でも先輩女子たちが「どっちが家事・育児やるか論争」を繰り広げるたびに、「あー、結婚したくないなー」と思ってしまいます。そもそも自分が家事、できないし。
一方で、働く女性の価値観も、一筋縄ではいかない問題が。
「女性でも、家族の大黒柱になって支える、という覚悟ができている人はなかなかいない。私も、自分の夫がもしフリーになると言ったら、動揺すると思う」
と浜田編集長からもホンネがちらり。
子どもが生まれると男女としての関係はなくなって、夫婦は「プロジェクトチーム」、子どもがいない時には家庭は「コワーキングスペース」みたいになるよ、と20代への具体的?なアドバイスも。
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dTVチャンネルとBusiness Insider Japanがお送りする金曜日の「NewsX」は毎週金曜22時から生放送で、最新のニュースと旬のテーマをお送りしています。
今日12月14日は「2018年、ミレニアル世代に流行したもの」を徹底議論。
ゲストには、Business Insider Japan編集部の西山里緒(筆者)と、竹下郁子記者、そして『NEUT MAGAZINE』で編集長を務める、平山潤さん。
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(文・写真、西山里緒)