ボーイング BBJ 777Xの予想図。
Boeing
- ボーイングビジネスジェットは12月10日(現地時間)、ドバイで開催されたミドル・イースト・ビジネス・アビエーション・アソシエーション・ショーで新しいプライベートジェット「BBJ 777X」を発表した。
- BBJ 777Xはボーイングの次世代大型旅客機777Xがベース。
- あわせて3社が手がけた内装コンセプト3案も発表。3社とはジェット・アビエーション、ユニーク・エアクラフト・デザイン、グリーンポイント・テクノロジーズ。
- ボーイング 777-8のカタログ価格は3億9490万ドル(約448億円)、777-9は4億2580万ドル(約483億円)。内装のコストは含まない。
- 777-9は2020年、就航予定。777-8もそれに続く予定。
777Xはボーイングが開発中の次世代大型機。ワイドボディの777Xは同社の次世代フラッグシップ機となり、同社を象徴する747ジャンボジェットを置き替える。
そして今、777Xのプライベートジェットが登場した。
12月10日(現地時間)、ボーイングビジネスジェット(Boeing Business Jets:BBJ)はドバイで開催されたミドル・イースト・ビジネス・アビエーション・アソシエーション・ショー(Middle East Business Aviation Association Show:MEBAAショー)で「BBJ 777X」を発表した。
「我々の最上級顧客は、目的地に最高の空間に包まれ、快適にダイレクトに向かいたいと考えている」とボーイングビジネスジェットの責任者、グレッグ・レキシントン(Greg Laxton)氏はリリースで語った。
「新しいBBJ 777Xは、これまで他のどの機もなし得なかったことを可能にし、超長距離のVIPのフライトを再定義した」
1996年以来、BBJはボーイングの旅客機を世界中の富裕層向けに豪華なプライベートジェットに作り変えてきた。
BBJの販売数は多くはない。これまでのオーダー数は261機のみ。だがBBJが作り変えたプライベートジェットは空飛ぶアートだ。
777Xのみならず、ボーイングビジネスジェットは737、787ドリームライナー、そして747をベースにしたプライベート・ジェットを作っている。
BBJ 777Xを見てみよう。
BBJ 777Xは新しいボーイングの大型旅客機777Xがベース。
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777Xには777-8とより大型の777-9があり、BBJ 777Xはどちらもベースにできる。
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BBJ 777-8の航続距離は1万3400マイル(約2万1600メートル)、777-9は1万2700マイル(約2万400キロメートル)。ベースの旅客機よりも数千マイル遠くまで飛べる。
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BBJ 777Xは同社の最も航続距離が長いプライベートジェットとなる。シドニーからロンドン、あるいはシアトルからドバイまで飛べる。
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エンジンはGE製の巨大なGE9Xエンジン。競合エンジンよりも燃料消費量は5%少なく、排出ガスも極めて少ない。
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翼長は236フィート(約72メートル)、客室は全高7.9フィート(約2.4メートル)、全幅20フィート(約6メートル)近く。
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777-9は777-8よりも33フィート(約10メートル)全長が長い。777-8のキャビンの面積は3256平方フィート(約300平方メートル)、777-9は3689平方フィート(約340平方メートル)。広い郊外の家くらい ── 極めて豪華な郊外の家。
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ボーイングは3社が手がけた内装コンセプト3案も発表。1社目はジェット・アビエーション(Jet Aviation)、スタイリッシュなキャビン入口。
Jet Aviation
入口の右側には巨大なラウンジ。
Jet Aviation
スタイリッシュなダイニングルームもある。
Jet Aviation
バー。
Jet Aviation
キャビンの奥には大きなマスタースイート。バスルームとクローゼットを備える。
Jet Aviation
2社目はユニーク・エアクラフト・デザイン(Unique Aircraft Design)。キャビン入口。
Unique Aircraft Design
入口右側のオープンラウンジ。
Unique Aircraft Design
キャビンの奥にはダイニングルーム。
Unique Aircraft Design
入口のすぐ左にはオフィス。
Unique Aircraft Design
前方にはマスターベッドルーム。
Unique Aircraft Design
マスターバスルーム。
Unique Aircraft Design
最後の3社目はグリーンポイント・テクノロジーズ(Greenpoint Technologies)。キャビン入口。
Greenpoint Technologies
入口の右と左はラウンジ。
Greenpoint Technologies
ラウンジはさまざまな家具で仕切られている。
Greenpoint Technologies
メインラウンジの奥はゲスト用ベッドルーム。
Greenpoint Technologies
ソファもある。
Greenpoint Technologies
キャビンの一番奥にはマスタースイート。
Greenpoint Technologies
大きくて豪華なベッド。
Greenpoint Technologies
ベッドの裏側にはフルサイズのウォークインクローゼット。
Greenpoint Technologies
別カット。
Greenpoint Technologies
クローゼットのそばにはマスターバスルーム。
Greenpoint Technologies
独立したシャワーもある。フロアはストーン仕上げ。
Greenpoint Technologies
化粧台。
Greenpoint Technologies
内装の費用は不明。おそらく数億円はかかるだろう。
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777-8のカタログ価格は3億9490万ドル(約448億円)、777-9は4億2580万ドル(約483億円)。
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777-9は2020年、就航予定。777-8もそれに続く予定。
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(翻訳、編集:増田隆幸)