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コミュニティーより利便性? スターバックス、来年からアメリカの約2000店舗で宅配サービスを導入

スターバックス

Starbucks

  • アメリカのスターバックス(Starbucks)は、2019年初めから約2000店でデリバリー・サービスを導入する。
  • 同社はウーバー・イーツ(Uber Eats)と提携し、コーヒーやその他の商品を届ける。
  • ドライブスルーやモバイル注文、デリバリー・サービスが増える中、店でバリスタが注文を受けているのは、スターバックスの売り上げの約半分に過ぎない。

スターバックスはアメリカ国内の多くの店舗でデリバリー・サービスを導入する。

同社は13日(現地時間)、約8000店の直営店の4分の1近くで、2019年初めから宅配サービスを始めると発表した。デリバリー・サービスについてはウーバー・イーツと提携し、この夏、フロリダ州マイアミで試験導入していた。

近年、スターバックスは伝統的なコーヒーショップ・モデルからの脱却を図っている。

2016年度、同社のアメリカにおける売り上げのうち、店でバリスタが注文を受けたのは61%だった。34%がドライブスルー、5%がモバイル注文だった。

それから2年後の2018年度、店頭での注文は51%、モバイル注文は12%、ドライブスルーは37%になった。

こうした新しい注文方法は、今後も伸びていくだろう。2018年度にアメリカで新たにオープンしたスターバックスの80%以上がドライブスルーだと、同社は11月に報告している。ドライブスルーの売り上げの伸び率は4%以上と、全体の伸び率を大幅に上回っている。

ドライブスルーやモバイル注文、そしてデリバリー・サービスの増加は、スターバックスを興味深い立場に置いている。同社は歴史的に、自らのブランド価値は、顧客と従業員の間に築かれたコミュニティーだと主張してきたからだ。

しかし、最近ではコミュニティーよりも利便性を重視する顧客の割合が増えてきた。さらにスターバックスは客足を伸ばすことにも苦労していて、アメリカでは直近の四半期で1%減少している。ドライブスルーは店を混雑させることなく、注文数を増やすことのできるうってつけの方法なのだ。

[原文:Starbucks is rolling out delivery at roughly 2,000 stores across the US as customers ditch old-school cafés (SBUX)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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