アメリカ経済に警鐘? 米企業CFOの80%以上が、2020年末までの景気後退入りを予測

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  • アメリカ企業の最高財務責任者(CFO)の半数近くが、2019年末までにアメリカ経済は景気後退入りすると考えている。
  • 世界の大半の地域でCFOたちは悲観的になっていると、デューク大学/CFO グローバル・ ビジネス・アウトルックは指摘する。
  • CFOたちは、2019年のアメリカの経済成長率を「3%未満」と予測していて、設備投資と雇用の伸びは約3%と見ている。

アメリカでは、82%のCFOが2020年末までに景気後退入りすると見ている一方、半数近くはさらに早い2019年末までの景気後退入りを見込んでいる。

これは、アメリカ企業のCFOを対象に行った「デューク大学/CFO グローバル・ ビジネス・アウトルック」調査の結果だ。

「10年近くに及んだ世界経済の成長は、終わりに近付いている」と、デューク大学フュークア・スクール・オブ・ビジネスの教授で、この調査を指揮しているジョン・グラハム(John Graham)氏は言う。「アメリカの見通しも悪いが、世界の他の多くの地域はそれ以上だ。アメリカ製品に対する需要は減少することになるだろう」

世界の大半の地域でCFOたちは悲観的になっている。アフリカのCFOの97%は、2019年中に自国経済が景気後退入りするだろうと答えている。カナダでは86%、ヨーロッパでは67%、アジアでは54%、ラテンアメリカでは42%のCFOが同様に考えている。この調査は、世界500人以上のCFOを対象に91四半期連続で行われているもので、直近の調査は12月7日に終わったばかりだ。

同調査の立ち上げに携わった、フュークアでテクノロジー・イノベーションについて教えているキャンベル・ハーベイ(Campbell Harvey)氏は、景気減速、市場のボラティリティの高まり、保護主義、イールド・カーブのフラット化を挙げ、「CFOたちは次の18カ月の間に起こるであろう景気後退に備えている」と言い、「全ての材料は揃っている」と語った。

2019年について、同調査は10分の1の確率で年間実質成長率が0.6%になるとしている。この「最悪のシナリオ」では、CFOたちは設備投資が1.3%減少し、 雇用は「フラットなまま」と見ている。

CFOたちは、2019年のアメリカの経済成長率を「3%未満」と予測していて、設備投資と雇用の伸びは約3%と見ている。

「彼らの景気後退予測は、CFOたちが目下の成長のほとんどは2019年の初めに起こると考えていることを示唆している」と、グラハム氏は言う。「つまり、政府にはまだ景気後退を和らげるためのツールを使う時間が残されているということだ」

[原文:CFOs are sounding the alarm on the US economy — most expect a recession by the end of 2020]

(翻訳、編集:山口佳美)

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