ブリュッセルのデモ。
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- ベルギーの首都ブリュッセルでは、国連の移民協定に反対するデモ隊が警察と衝突した。
- アメリカが反対する中、国連はモロッコのマラケシュで移民危機に対処するための初の国際枠組みを採択した。
- 「マラケシュに反対する行進(March against Marrakech)」は「この政治危機で人々の目を覚まさせる」と主張している。
国連が採択した移民協定に反対するデモ隊に、ベルギーの首都ブリュッセルの警察は16日(現地時間)、催涙ガスと放水で応戦しなければならなかった。
ロイターによると、デモ隊は「マラケシュに反対する行進」という抗議活動の一部として、ブリュッセルにある欧州委員会の本部を襲った極右支持者だという。
移民協定をめぐっては、アメリカが自国の主権に干渉するものだとして激しく反発していたが、国連は10日、モロッコのマラケシュで移民危機に対処するための初の国際枠組みを採択した。
「マラケシュに反対する行進」のフェイスブック・ページによると、このデモには1万2000人が参加する計画だったという。同ページには「我々はただ立って見ていることはできない。大多数の人間の意思を見せる必要がある」とあり、「この政治危機で人々の目を覚まさせよう」と書かれている。
だが、デモは暴徒化し、警察と衝突した。
ブリュッセルで起きたこのデモの様子を写真で紹介しよう。
ブリュッセルのデモには、ベルギーの極右政党フラームス・ベラングのリーダー、フィリップ・デヴィンテル氏(中央)を含む、数千人が集まった。
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だが、デモはすぐに荒れ始めた。写真は、欧州委員会本部の外でEUの旗を倒そうとするデモ参加者。
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馬に乗った警察が、群衆をコントロールしようとしていた。
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警察と衝突したデモ隊は標識や金属製の柵を破壊し、緊張が高まった。警察に向かって物を投げる人の姿も。
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この男性は、交通標識を警察に向かって投げた。
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状況を落ち着かせるため、警察は放水で応戦。
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その水を正面から顔で受けるデモ参加者。
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警察は催涙スプレーも使った。
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一部のデモ参加者は拘束された。
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状況が落ち着くと、ブリュッセルの街がいかに被害を受けたかがよく分かった。
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(翻訳、編集:山口佳美)