ヘルスケアを狙うテック大手 ── アルファベット、アマゾン、アップル、マイクロソフトの動き

※この記事は、Business Insiderのプレミアム・リサーチ・サービス「Business Insider Intelligence」の調査レポートをもとにしています。

ヘルスケアを狙うテック大手

Business Insider Intelligence

ヘルスケア業界は大きな転換期にある。

コストが急激に上がり、より使いやすいヘルスケアに対する消費者の需要は急速に大きくなっている。だがヘルスケア企業はそうした動きに追いつくことができない。

ヘルスケアの提供のあり方の変化に対応し、コストを引き下げるために、ヘルスケア事業者はテック企業にますます助けを求めている。

テック企業が主導するヘルスケアにおけるデジタルな取り組みは、ヘルスケア事業者や保険会社がより安全に効率的に、かつ費用対効果の高いヘルスケアサービスを提供することをサポートし得る。その可能性は極めて大きい。

あらゆるヘルスケア事業者にとって、患者データの収集、分析、活用は、不必要なサービス利用を減らし、医療の結果を向上させ、患者の自立を促すことにつながる。それは上がりつつあるコストを抑えることにもなる。

テック業界の「ビッグ4」、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン、アップル、マイクロソフトにとっては大きな可能性を秘めたヘルスケア市場に参入する絶好のチャンス。

消費者、ヘルスケア事業者、保険会社向けの新しいツール開発に協力することで、ビッグ4はヘルスケアのあり方を変えようとする取り組みにますます注力している。

Business Insider IntelligenceThe Big Tech in Healthcare Reportは、まず、ビッグ4の強みと彼らがヘルスケア業界にもたらすもの、各社の市場へのアプローチ方法を考察した。

そして次に、彼らのサービスやソリューションがいかにしてヘルスケアシステムや保険会社に新たな機会を創出しているかを検討し、最後にビッグ4が提供するサービスの普及および使用にあたっての障壁、およびその障壁を乗り越える方法をまとめた。

主な内容

  • テック企業のデータ管理・分析における専門性と巨大なコンピューティングパワーは、ヘルスケアの利用方法と提供方法に関する幅広い視点を提供することで、保険会社、ヘルスケアシステム、消費者をサポートすることができる。
  • 大きな可能性を秘めるヘルスケア市場にポジションを築こうと競い合っているビッグ4は、それぞれ自社の得意分野の専門性を生かして、消費者、ヘルスケア事業者、保険会社向けのツールやソリューションを開発している。以下、4社ごとの分析。

  • アルファベット:データの保管・分析における優位性を生かすことに注力し、公衆衛生分野のリーダーになろうとしている。
  • アマゾン:医療用品の流通プラットフォームとしての経験を生かし、また同社のAIアシスタント「アレクサ」を家庭内健康コンシェルジュに発展させようとしている。
  • アップル:自社の消費者向け製品に患者向けの健康管理ハブの役割を持たせようと積極的に取り組んでいる。
  • マイクロソフト:クラウドストレージと分析に重点を置き、高精度医療の分野に参入しようとしている。

  • ヘルスケア事業者は、テック大手と協力することで、ヘルスケア市場に参入しようとするテック大手がもたらすチャンスを生かし、コスト削減を実現して売り上げを伸ばすことができる。しかしそのためには、ビッグ4各社のヘルスケアへのアプローチ方法を理解することが極めて重要。

[原文:How Alphabet, Amazon, Apple, and Microsoft are shaking up healthcare — and what it means for the future of the industry (GOOGL, AAPL, AMZN, MSFT)

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)

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